坂東龍汰『君の忘れ方』公開記念舞台挨拶で“母”からの手紙にホロリ

映画『君の忘れ方』公開記念舞台挨拶
映画『君の忘れ方』公開記念舞台挨拶 ©︎The Hollywood Reporter Japan
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俳優の坂東龍汰が18日、単独初主演映画『君の忘れ方』の公開記念舞台挨拶を共演の西野七瀬、南果歩、作道雄監督とともに東京・新宿ピカデリーで行った。

婚約者を突然の交通事故で失った森下昂が故郷の岐阜でグリーフケアと出合い、さまざまな同じ境遇の人たちとの交流によって心の傷を埋めていく感動作。坂東は、満席の会場を見渡し「撮影している時は役と向き合い、いい作品を作ろうと思っていたけれど、こういう景色は想像していなかった。感無量でございます」と笑顔をはじけさせた。

『君の忘れ方』主演 坂東龍太 ©︎The Hollywood Reporter Japan
『君の忘れ方』主演 坂東龍汰「大切な人に薦めて欲しい」 ©︎The Hollywood Reporter Japan

脚本を読み、「それぞれのキャラクターの背景や人生がちゃんと読み手に伝わるような余白があって、自分がやる責任の重さを感じた」と回想。撮影では「昂の主観なので客観は排除したが、僕自身が同じようにメンタルが落ちる瞬間もあった。いろいろな山を登っては下りる旅に出ているような感覚で、不思議な体験でした」と振り返った。

婚約者の美紀役の西野に対しては、「誰がいいか勝手に妄想して、最初に顔が浮かんだのが西野さん。ピッタリだけれどあり得ないと思っていたら監督から連絡をもらって『えーっ』ってなった。ありがとうございますという感じ」と感謝。西野は、「幻影がほとんどで、声も聞かせない役はなかなかない。シンプルに面白いと感じ、作品の力になれるならと思いOKしました」と明かした。

西野七瀬 ©︎The Hollywood Reporter Japan
西野七瀬 ©︎The Hollywood Reporter Japan

昂の母で夫を亡くした悲しみから立ち直れていない洋子役の南は、「坂東くんは本読みの時から、物凄くナチュラルで透明感があった。イケメンにとどまらない大きさを感じ、楽しいキャッチボールができた」と“息子”を絶賛。さらに、サプライズで坂東に宛てた手紙を朗読し「映画の中でのあなたの居住まいは、演技を超えるものがありました。私はずっと昴の⺟としてあなたを⾒ていくと思います。これからのあなたが楽しみです。いろんな役と出合い、⼈⽣を豊かにしていってくださいね」と成長を期待した。

息子役の坂東へ手紙を朗読した南果歩 ©︎The Hollywood Reporter Japan
息子役の坂東へ手紙を朗読した南果歩 ©︎The Hollywood Reporter Japan
©︎The Hollywood Reporter Japan

これには坂東も声を詰まらせ、「ロケバスで待機の時に互いの話をする時間があって、その時は不安があったけれど救ってくれる言葉がたくさんあった。そのおかげで最後まで演じ切れた」と感激の面持ち。そして、「見終わった後に温かい風が心を吹き渡る映画になった。明るい未来に向かって、強く生きていこうと思える映画なので、心に残るものがあったら大切な人に薦めてください」とアピールした。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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