米ラジー賞:『マダム・ウェブ』が2024年の最低映画に

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『マダム・ウェブ』 写真:Columbia Pictures
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最低の映画と演技を称えるラジー賞の今年の受賞者が発表され、ソニー/マーベルの映画『マダム・ウェブ』が、最低映画賞を受賞した。

ダコタ・ジョンソン主演の同作は、最低映画賞のほか、最低女優と最低脚本の計“3冠”に輝いた。主演のジョンソンは以前、オリジナルの脚本は公開されたものと大きく違っていたことを明かしており、「これまで、こういった作品をやったことがなくて。おそらく、これが最後になるでしょう。今なら分かるのですが、私はこの世界に合いません」と率直に語っている

その他、2019年の映画『ジョーカー』の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(7部門で最多ノミネート)、フランシス・フォード・コッポラ監督の最新作『メガロポリス』がそれぞれ2部門で受賞した。

ラジー賞は、1,217人のラジー会員の投票によって決定。主催団体によれば、会員は映画愛好家、映画評論家、ジャーナリストから成り、49の州および約24の海外の国々にわたって存在する。

受賞結果は以下の通り

最低映画

『ボーダーランズ』: 大予算のビデオゲーム原作映画。Rotten Tomatoesで90%の酷評を受け、1億ドル以上の損失を計上。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』: コミック原作の期待された続編。主人公が精神疾患と悪意を歌と踊りで表現。
『マダム・ウェブ』: 昨年公開されたコミック原作映画で、2024年を通して「本命ラジー候補」として話題に。
『メガロポリス』: 『ゴッドファーザー』の伝説的監督による1億2千万ドルの混乱作。
『レーガン』: 第40代大統領へのラブレター。『市民ケーン』のプロットを「借用」し、ジョン・ヴォイトがナレーション。

最低男優

ジャック・ブラック / 『ディア・サンタ / Dear Santa』
ザッカリー・リーヴァイ / 『Harold and the Purple Crayon』
ホアキン・フェニックス / 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
デニス・クエイド / 『レーガン』
ジェリー・サインフェルド / 『アンフロステッド: ポップタルトをめぐる物語』

最低女優

ケイト・ブランシェット / 『ボーダーランズ』
レディー・ガガ / 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
ブライス・ダラス・ハワード / 『ARGYLLE/アーガイル』
★ダコタ・ジョンソン / 『マダム・ウェブ』
ジェニファー・ロペス / 『アトラス』

最低助演男優

ジャック・ブラック(声のみ) / 『ボーダーランズ』
ケヴィン・ハート / 『ボーダーランズ』
シャイア・ラブーフ / 『メガロポリス』
タハール・ラヒム / 『マダム・ウェブ』
★ジョン・ヴォイト / 『メガロポリス』『レーガン』『Shadow Land』『Strangers』

最低助演女優

アリアナ・デボーズ / 『ARGYLLE/アーガイル』『クレイヴン・ザ・ハンター』
レスリー・アン・ダウン / 『レーガン』
エマ・ロバーツ / 『マダム・ウェブ』
★エイミー・シューマー / 『アンフロステッド: ポップタルトをめぐる物語』
FKAツイッグス / 『The Crow』

最低監督

S.J.クラークソン / 『マダム・ウェブ』
★フランシス・フォード・コッポラ / 『メガロポリス』
トッド・フィリップス / 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
イーライ・ロス / 『ボーダーランズ』
ジェリー・サインフェルド / 『アンフロステッド: ポップタルトをめぐる物語』

最低コンビ

ジャック・ブラックを含む嫌なキャラクター2人 / 『ボーダーランズ』
笑えない「コメディ俳優」2人 / 『アンフロステッド: ポップタルトをめぐる物語』
『メガロポリス』のキャスト全員 / 『メガロポリス』
★ホアキン・フェニックス & レディー・ガガ / 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
デニス・クエイド & ペネロープ・アン・ミラー / 『レーガン』

最低続編・リメイク・盗作映画

『The Crow』
★『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
『クレイヴン・ザ・ハンター』
『ライオン・キング:ムファサ』
『REBEL MOON:パート2 傷跡を刻む者』

最低脚本

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
『クレイヴン・ザ・ハンター』
★『マダム・ウェブ』
『メガロポリス』
『レーガン』

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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