ポン・ジュノ&山崎貴、日韓のオスカー監督が『ミッキー17』ジャパンプレミアで対面

(左から)とにかく明るい安村、山崎貴監督、ポン・ジュノ監督、プロデューサーのチェ・ドゥホ、町田啓太 ©︎The Hollywood Reporter Japan
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韓国のポン・ジュノ監督の最新作となる米映画『ミッキー17』のジャパンプレミアが26日、東京・グランドシネマサンシャイン池袋で行われた。アカデミー賞で作品賞など4冠に輝いた2019年『パラサイト 半地下の家族』以来、5年ぶりの来日。『ゴジラ-1.0』で23年に同視覚効果賞を獲得した山崎貴監督がゲストで登壇し、日韓のオスカー監督の対面が実現した。

ポン・ジュノ監督 ©︎The Hollywood Reporter Japan

山﨑監督は事前に作品を観賞し、「本当に面白かった。ビックリして、ずっとワクワクして見ていたのは久しぶり。素晴らしい映画を作ってくれて、おめでとう」と絶賛。見る前の観客に対しては、「まだ見ていないのがうらやましいくらい。どれだけハードルを上げても大丈夫」と太鼓判を押した。

山崎貴監督とポン・ジュノ監督 ©︎The Hollywood Reporter Japan

さらに、ポン監督の2006年『グエムル 漢江の怪物』を引き合いに出し、「すげえ映画ができて、当時は悔しかった」と回想。そして、「あれから怪獣映画に家族の物語を入れることを学んだ」と敬意を表した。

ポン監督も『ゴジラ-1.0』について、「とても面白かった。人間と歴史がしっかり描かれていて感銘を受けた。『ミッキー17』にもちょっと怪獣が出てくるんですよ」と笑顔。「これからも怪獣映画をいっぱい作っていきましょう」と共闘を呼びかけた。

山崎貴監督 ©︎The Hollywood Reporter Japan

『ミッキー17』は、ブラック企業に死と隣り合わせの任務を命じられ、死んでは生き返させられる“使い捨て労働者”のミッキーが、自身のコピーと出会い逆襲に転じる近未来SFサスペンス。ポン監督は、「どこか抜けている感じだが、善良な主人公。労働者として極限の状況に追い込まれても、生き残ろうとする、最後まであきらめないミッキーに共感して見てほしい」とアピールした。

とにかく明るい安村とポン・ジュノ監督 ©︎The Hollywood Reporter Japan

プレミアには“使い捨て芸人”として、とにかく明るい安村も参加し「安心してください。はいてますよ」の『ミッキー17』バージョンを披露。ポン監督も英国のオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』での活躍を知っていたようで、「身を投げ出してのユーモアに感動した。圧倒的ですね」と親指を立て大喜びしていた。

『ミッキー17』は、3月28日に全国で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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