『マトリックス』制作会社、自社コレクション売却へ:総額4億ドル超えか

『マトリックス』(1999)シリーズや『ジョーカー』(2019)など、数々の名作を制作してきたことでも知られるヴィレッジ・ロードショー。残念ながら同社は今年の3月に破産を申請し、それに際して同社の保有するフィルムのコレクションも競売にかけられることが決定していた。
そんな中、火曜日(現地時間)に連邦倒産裁判所は、アルコン・メディアグループによるヴィレッジ・ロードショーのコレクションに対する、実に4億1750万ドルにおよぶ買収オファーを認可すると発表した。コレクションは総計108本の映画フィルムなどから構成されており、その中には『マトリックス』や『オーシャンズ』シリーズの権利も含まれているそう。これを入手した買い手はヴィレッジ・ロードショーが過去に制作した『マトリックス』など人気シリーズの続編を共同制作することが可能になるのだとか。
アルコン・エンターテイメントは『ブレードランナー 2049』(2017)をヴィレッジ・ロードショーと共同制作したことでも知られている。今回のオファーは既にコンテント・パートナーによって出されていた3億6500万ドルのオファーを上回るもので、5月16日に入札期限を終えるまでに新たなオファーがなければ、落札が決定する。しかし、米『ハリウッドリポーター』の報道によれば、ここまでの入札競争にはワーナー・ブラザーズやディスカバリーなど、並いる大手が参戦していることもあるため、コレクションの価格はさらに跳ね上がる可能性があるようだ。
ワーナー・ブラザーズとの軋轢の結果として倒産することとなったヴィレッジ・ロードショーのコレクションは今でも年間5000万ドルもの利益を生み出しているとされるが、その真の価値を巡っては疑問の声も上がっているそう。さらに、今回同時に競売にかけられている同社の制作事業は近年になって著しく収益性を下げていることから、今回の入札額に対しては懸念する意見もあるのだとか。
続報を待ちたい。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら
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