【今週の米国興行収入ランキング】あのマイケル・B・ジョーダン主演作が首位を独走

春も本番となりにわかに気温が上がってきた中、映画界もアツくなっているようだ。なんと米国では映画チケットの売り上げが昨年の同時期と比べて120%にも上っているそう。そんな現地から最新の興行収入ランキングが入ってきた。
トップを走るのはなんといっても勢いに乗る『Sinners(シナーズ)』だ。ライアン・クーグラー監督とマイケル・B・ジョーダンの名コンビがおくるホラー映画は公開2週目を迎える中、4500万ドルを記録して引き続き堂々の首位に輝いた。当初の予測が2000万〜2500万ドルだったことを考えると、いい意味で期待を裏切る脅威のパフォーマンスだといえよう。
ちなみに、『Sinners』は4800万ドルの興収を記録した第1週から300万ドルのダウンとなったが、これは4000万ドル以上の興収を記録した映画の中では『アバター』(2009)についで2番目に小さい下落幅なのだそう。制作費に9000万ドルが費やされた同作に対して公開前には「赤字確定」の声も囁かれたが、もはやそんな心配は無用だろう。
そして2位に輝いたのは『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)の20周年記念再上映版だ。同作は2520万ドルの興行収入を記録し、再上映としては異例の初動興行収入を達成した。ちなみに再上映の初動興行収入史上最高額を記録したのも同じく『スター・ウォーズ』シリーズ作品で、1977年に公開されたシリーズ1作目(『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』)が1997年に再上映された際の3590万ドル(インフレ率補正なし)なのだとか。いかに『スター・ウォーズ』が世代を超えた支持を得ているかを物語る結果といえるだろう。
その『スター・ウォーズ』と僅差で競り合ったのがベン・アフレック主演作『ザ・コンサルタント2』だ。今週米国にて公開された同作は2460万ドルと手堅い滑り出しで、3位にランクインした。2016年に公開された『ザ・コンサルタント』の続編となる同作は、シネマスコアで上から3番目となるA -評価を記録していることから、観客の満足度が高いことが伺える。配給会社のアマゾンMGMが抱く映画業界進出の野望を踏まえても、同作の今後の伸びは注目すべきポイントといえるだろう。
4位につけるのは相変わらず2270万ドルと堅調を維持する『マインクラフト/ザ・ムービー』だ。米国で公開されてから間も無く1ヶ月を迎える同作は国内で通算3億8000万ドル、全世界で8億1660万ドルの興行収入を記録する大ヒット作となった。
なお、5位にランクインした人気ホラーゲームの映画化作品『Until Dawn(アンティル・ドーン)』は公開前には『Sinners』と張り合う数字も期待されたなかで、初動興行収入が800万ドルとやや物足りない結果に終わった。
今週も『Sinners』が想定外の強さを見せつけた米国興収ランキング。今後の展開からも目が離せない。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら
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