石井隆監督没後3年に『ヌードの夜』など初期代表作4本をHDリマスター版で特集上映
石井隆監督2022年5月に75歳で亡くなった石井隆監督の没後3年に合わせた特集上映「石井隆Returns」が、6月6日から東京・シネマート新宿、池袋HUMAXシネマズを皮切りに全国で順次開催されることになった。
上映作品は『死んでもいい』(1992)、『ヌードの夜』(1993)、『夜がまた来る』(1994)、『天使のはらわた 赤い閃光』(1994)の初期の代表作4本。全作品がHDリマスター版での上映となる。
- 映画『夜がまた来る』(1994)
- 映画『天使のはらわた 赤い閃光』(1994)
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石井監督は、劇作家として「天使のはらわた」が78年に日活ロマンポルノで映画化されたことをきっかけに、映画制作に本格的に携わるようになる。88年『天使のはらわた 赤い眩暈』で監督デビュー。『黒の天使』、『花と蛇』、『GONIN』など多くのシリーズを生み出し、『死んでもいい』はギリシアのテッサロニキ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞するなど、海外でも高い評価を得た。
80~90年代は一貫して、主人公のヒロイン・名美と村木のさまざまな愛の形を性愛とバイオレンスを通して情熱的に描いているのが特徴。今回の上映作品では大竹しのぶ、余貴美子、夏川結衣、川上麻衣子がそれぞれ名美を演じている。
石井隆監督の命日の翌日に当たる5月23日には、『ヌードの夜』の先行上映を池袋HUMAXシネマズで開催。同作に主演するなど多くの石井作品を彩った竹中直人らによるトークショーも行われる。竹中は開催に当たり、「石井隆監督作品はいつも濡れている。そして朽ちている。やるせなくはかなく残酷で悲しい。そしてなんとも言えない毒がある。決して誰もが見る映画ではない。好きな人はめちゃくちゃ好き。嫌いな人は全く嫌い。こりゃ一体どう言うことだ…。どう言うことでもない。石井隆監督は永遠ってことなんだ」とコメントを寄せた。
記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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