人気SFドラマ『スター・トレック：ストレンジ・ニュー・ワールド』、シーズン5で完結へ
Paramount+で配信中の人気SFドラマ『スター・トレック：ストレンジ・ニュー・ワールド』が、シーズン5をもって完結することが発表された。最終シーズンは、これまでの10話構成から6話へと短縮される予定だ。
Paramount+は、日本ではWOWOWオンデマンドとJ:COM STREAM、Amazonプライムビデオ通じて視聴可能となっている。
『スター・トレック』シリーズとは？
1966年に放送が開始された『スター・トレック』は、宇宙船の乗組員たちが銀河系を探検する姿を描いた長寿SFシリーズである。数多くのテレビシリーズや映画が制作され、今もなお世界中に熱狂的なファンを持つ。
『ストレンジ・ニュー・ワールド』の特徴
オリジナルシリーズ『宇宙大作戦』の前日譚にあたり、主人公はクリストファー・パイク船長（演：アンソン・マウント）。やがてエンタープライズの船長となる若きジム・カーク（演：ポール・ウェズリー）も登場する。原点回帰を掲げた本作は、正統派のストーリーに加えてコミカルなエピソードも多く、ファンの支持を集めてきた。
近年の『スター・トレック ディスカバリー』（2017）や『スター・トレック ピカード』（2020）が連続ストーリー形式で展開されたのに対し、『ストレンジ・ニュー・ワールド』はエピソードごとに完結するクラシックスタイルを採用。この形式が好評を博し、Paramount+内でも最も高視聴率を誇る作品となった。2023年には批評家選定賞でドラマ部門にノミネートされた実績もある。
『スター・トレック：ストレンジ・ニュー・ワールド』より 写真：Screengrab/Paramount+
製作陣のコメント
製作総指揮を務めるアキヴァ・ゴールズマン、ヘンリー・アロンソ・マイヤーズ、アレックス・カーツマンは共同声明で以下のように語った。
「『ストレンジ・ニュー・ワールド』は、スター・トレックが大切にしてきた無限の好奇心、希望、そしてより良い未来への信念を体現してきました。私たちが当初構想していた通りに、5シーズンで物語を完結させる機会を得られたことに深く感謝しています」
今後のスケジュール
- シーズン3：2025年7月17日（木）より米国にて放送開始
- シーズン4：現在撮影中
- シーズン5：2025年後半より撮影開始予定
- 完全終了：2027〜2028年頃を予定
完結へ向けた展開と展望
本作は『宇宙大作戦』の時系列に接続する形で終幕を迎えると見られている。制作陣は「許されるのであれば、オリジナルの時代まで描き切りたい」と語っており、構想は十分に整っているようだ。
制作終了の背景
本作の終了には、近年のメディア業界全体の経済的な事情も影響していると見られている。パラマウント・グローバルは2024年8月、全米スタッフの15％削減を発表しており、制作コスト削減の一環として本作も対象となった可能性がある。
『スター・トレック』ユニバースの未来
『ストレンジ・ニュー・ワールド』が完結を迎える一方で、フランチャイズは引き続き拡大を続ける。新シリーズ『スター・トレック：スターフリート・アカデミー（原題）』が現在制作中で、ノガ・ランドーがショーランナーを務める。
本作は宇宙艦隊士官養成機関を舞台とした物語で、ホリー・ハンターが士官学校を率いる船長役で出演する予定。配信は2025年後半から2026年前半が予定されている。
『スター・トレック：ストレンジ・ニュー・ワールド』シーズン3の見どころ
2025年7月に配信開始となるシーズン3では、前シーズンの緊迫したラストから物語が展開。エンタープライズ号の乗組員たちは、危険な異星人「ゴーン」との対峙に挑む。
制作陣は「信念、義務、ロマンス、コメディ、ミステリーを含む、多様なジャンルが融合した冒険が待っている」と予告しており、期待が高まっている。
愛されたシリーズ、ついに完結へ
『スター・トレック：ストレンジ・ニュー・ワールド』は、短いながらも高い完成度で多くのファンに愛されたシリーズである。5シーズンで物語を締めくくることで、有終の美を飾ることとなる。
スター・トレック・ユニバースは今後も進化を続けていくが、本作が提示した「希望に満ちた未来への信念」は、これからも視聴者に影響を与え続けるだろう。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
【関連記事】
- ウィリアム・シャトナー、若返ったカーク船長役で「スタートレック」に喜んで戻る
- 『スター・トレック：ストレンジ・ニュー・ワールド』シーズン3、7月に米配信へ
- SF映画のおすすめ13選！『ブレードランナー2049』ほかアクション超大作や、隠れた名作をご紹介
- 80年代のSF映画『第5惑星』リメイクへ ―『スター・トレック ピカード』製作者が脚本家に就任
- 幻の『スター・ウォーズ』は別の映画のようだった：47年ぶりに“オリジナル版”が上映
