大ヒット続きのディズニー、2025-26年の展望を発表 – マーベル、スターウォーズ最新情報も

ウォルトディズニーカンパニーアジア太平洋地域総括、ルーク・カン氏
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シンガポールで開催されたディズニーAPACコンテンツショーケースで、2025-2026年の新作ラインナップが発表された。マーベル、スターウォーズ、ピクサーなど、全スタジオの注目作が出揃い、エンターテインメント巨塔の次なる一手が明らかとなった。

近日公開を控える作品にも大きな注目が集まった。『ムファサ:ライオン・キング』は、大ヒット作『ライオン・キング』シンバの父親、ムファサがどのようにプライドロックを創り上げたのかを描く前日譚。監督のバリー・ジェンキンスも特別メッセージを寄せ、新曲「ブラザー/君みたいな兄弟」も本編映像と共に披露された。2024年12月20日(金)に劇場公開を控え、ディズニーファンの期待を集めている。レイチェル・ゼグラー主演の実写版『白雪姫』も、2025年3月20日(木)の公開を予定。「口笛吹いて働こう」の映像もお披露目され、クラシック作品の新たな形に期待が募る。

ディズニーAPACコンテンツショーケース1日目にて披露されたビジュアルの一部
Disney+

マーベル・スタジオからは、1960年代風のレトロフューチャーな世界観で描かれる『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス』(原題)』や、イェレナ・ベロバを中心としたアンチヒーローチーム『サンダーボルツ*』の本編映像の一部が公開。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギ氏もビデオ中継でイベントに参加し、『サンダーボルツ*』やMCUの今後について話した。『デアデビル:ボーンアゲイン(原題)』や『アイアンハート(原題)』など、ドラマの新作もDisney+で続々と配信予定だ。

会場が最も盛り上がったのは、2025年2月14日(金)公開予定の『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニューワールド』で主演・キャプテン・アメリカ役を務めるアンソニー・マッキーの登場だった。マッキーは、盟友であるクリス・エヴァンスとの“お茶目な”瞬間を共有。それは『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』の撮影中、エヴァンス宅でアメフト観戦をしていた時のこと。エヴァンスと共に『アベンジャーズ:エンドゲーム』の台本を読んだマッキー。作品の最後で何が起こるかを知った二人は「わー!」と叫びながら、円になって飛び跳ね、抱き合って喜んだという。会場は大きな笑いと歓声に包まれた。サム・ウィルソンとしてキャプテン・アメリカの称号を引き継いだマッキーは、この役割の重要性を熱く語った。

キャプテン・アメリカ役、アンソニー・マッキー 写真:The Walt Disney Company

ルーカスフィルムからは、ジョン・ファブロー監督による劇場版『マンダロリアン&グローグー(原題)』が2026年5月に公開される。また、『スター・ウォーズ:ビジョンズ』のVol.3では、日本の8つのアニメスタジオが参加し、新たな物語を展開していくことが発表された。

ディズニー・アニメーション・スタジオとピクサーも期待の新作を発表。2025年11月に全米公開が予定されている『ズートピア2(原題)』や、おもちゃたちがハイテク機器と対峙する新たな物語が展開される『トイ・ストーリー5(原題)』などにさらなる注目が集まる。『Mr.インクレディブル』第3作の制作も決定した。さらに、20世紀スタジオからは『アバター:ファイアー・アンド・アッシュ(原題)』が2025年12月に公開される。

アジア太平洋地域マーケットでの成長を強化するディズニー。今回発表された作品群の多様性とその規模は、エンターテインメント業界におけるディズニーの圧倒的な存在感を改めて示している。

取材・記事 The Hollywood Reporter Japan 山口 京香 / Kai Yamaguchi

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