『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が世界でも好成績、全世界興収510億円超を記録

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が、米国の独立記念日(7月4日)を含む連休に合わせて全世界で3億1,830万ドル(約510億円)を稼ぎ出し、予想を大きく上回るスタートを切った。スティーヴン・スピルバーグが生んだ本シリーズは、第7作目にして新たな時代に突入したことになる。
北米では5日間で1億4,730万ドル(約236億円)を記録
本作は、北米市場において5日間で1億4,730万ドル(約236億円)、そのうち3連休(7月5〜7日)だけでも9,150万ドル(約147億円)を記録した。公開初日は7月2日(水)であり、当初の興収予想は1億〜1億2,000万ドル(約160億〜192億円)程度と見込まれていたが、口コミや話題性によって日ごとに上方修正されている。
海外では中国を中心に好調、1億7,100万ドル(約274億円)
海外市場でも1億7,100万ドル(約274億円)の興収をあげ、中国では4,150万ドル(約66億円)という2025年のハリウッド作品として最大のオープニング成績を達成した。加えて、イギリスでは1,660万ドル(約26億円)、メキシコでは1,400万ドル(約22億円)を記録しており、国際的な人気の高さがうかがえる。
新キャスト・新監督によるリブート的な再出発
『ジュラシック・ワールド』三部作(監督:コリン・トレヴォロウ)完結後、制作陣は方向性を見直し、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズを新たに監督に迎えた。脚本は、初代『ジュラシック・パーク』を手がけたデヴィッド・コープが執筆している。
主演にはスカーレット・ヨハンソン、マハーシャラ・アリ、ジョナサン・ベイリーが名を連ね、新たなチームが恐竜たちの島で過酷な任務に挑む。物語は、かつてのジュラシック・パークに関係する島を舞台に、研究施設へ向かう救出部隊と難破した家族が、“最悪の恐竜たち”に遭遇するというサバイバル・アクションである。
批評は賛否両論も、ブランド力は依然健在
本作に対する批評家・観客の反応は分かれており、観客評価を示すCinemaScoreでは「B」という平均的なスコアとなった。しかしながら、「ポップコーン映画の王道」「エンタメ性は抜群である」といった声も多く聞かれ、依然として『ジュラシック』ブランドの強さを証明する結果となった。
製作費は1億8,000万ドル(約288億円)と、過去作に比べて抑えられている点も注目である。
『F1/エフワン』や『リロ&スティッチ』も話題に
同じ時期に公開された他の話題作も、好成績を記録している。
- 『F1/エフワン』(主演:ブラッド・ピット)は公開10日間で2億9,360万ドル(約470億円)に達し、好調を維持。IMAX上映の効果も大きい。
- 実写版『ヒックとドラゴン』は世界興収5億ドル(約800億円)を突破。
- ディズニー/ピクサーの『星つなぎのエリオ』は9,680万ドル(約155億円)。
- SFホラー映画『28年後…』は全世界で1億2,580万ドル(約201億円)。
- 実写版『リロ&スティッチ』は9億7,270万ドル(約1,556億円)に達し、2025年最大のヒット作となっている。
10億ドル突破なるか、今後の動向に注目
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が過去3作と同様、世界興収10億ドル(約1,600億円)超えを達成できるかは今後の注目ポイントである。批評は分かれるものの、圧倒的なビジュアルと恐竜映画というジャンルの普遍的な魅力が、再び世界中の観客を惹きつけていることは間違いない。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
【関連記事】
- 『ジュラシック・ワールド/復活の大地』初週末で世界興収約361億円突破の大ヒット
- 松本若菜『ジュラシック・ワールド』最新作で吹き替え初挑戦「身が引き締まる思い」
- 【ディズニープラス】2025年7月の配信作品:『トランスフォーマー』シリーズが期間限定で登場!『ジョーズ』公開50周年記念ドキュメンタリーも
- 歴代カーレース映画おすすめ12選|『ワイルド・スピード』から最新『F1/エフワン』まで一挙紹介
- 『サンダーボルツ*』『マインクラフト/ザ・ムービー』など話題の新作映画が配信開始!