BLACKPINK「Deadline」ツアーが北米本格始動!LA公演にブルーノ・マーズも登場

BLACKPINKは週末にSoFi スタジアムで2夜連続公演を行った。YG ENTERTAINMENT
BLACKPINKは週末にSoFi スタジアムで2夜連続公演を行った。YG ENTERTAINMENT
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世界的に活躍するK-POPグループ、BLACKPINKが週末にロサンゼルスに凱旋し、「Deadline」ワールドツアーの北米公演を本格始動させた。

ジスジェニーロゼリサの4人からなるガールグループ・BLACKPINKは、7月12日と13日にロサンゼルスのSoFiスタジアムで2日間にわたりソールドアウト公演を開催。2夜連続で満員御礼となった初のガールグループとして、新たな記録を打ち立てた。Live Nationによると、およそ2年ぶりとなるロサンゼルスでのステージには、10万人以上のファンが詰めかけた。

7月11日(金)にリリースされた最新シングル「Jump」は、約3年ぶりとなるグループとしての新曲で、否応なしに耳に残るキャッチーさとエネルギッシュさが特徴。Spotifyの「デイリー・トップソング・グローバルチャート」では首位をキープしており、プレスリリースによると、リリース初日に2,600万回再生を記録し、YouTubeの単日再生回数として世界記録を更新した。

ロサンゼルス公演2日目は、エネルギーと熱気にあふれ、スペシャルゲストの登場というサプライズもあり、ファンを大いに沸かせた。

以下に、BLACKPINKの「Deadline」ワールドツアー・ロサンゼルス公演の主なハイライトを紹介する。

グループの魅力を最大限に引き出すセットリスト構成

BLACKPINKがL.A.のSoFi スタジアムで公演 YG ENTERTAINMENT

チャート1位を獲得したBLACKPINKが前回ロサンゼルスを訪れてから、メンバーたちはそれぞれソロとしての活動を広げ、充実したキャリアを築いてきた。

2023年12月、YGエンターテインメントとのグループ活動に関する専属契約の更新が発表される一方で、4人全員がソロ活動については契約を終了する決断を下した。

ジェニーは、自身が立ち上げたレーベル兼エンタメ会社「Oddatelier(オッドアトリエ)」を通じてコロンビアレコードと契約。リサは、自身の会社「LLOUD」とともにRCAレコードと提携。ロゼはアトランティック・レコードとグローバルなソロ契約を結び、ジスはワーナー・レコードとグローバル契約を締結している。

こうした背景をふまえると、どんなセットリストになるのか予想するのは難しかったが、BLACKPINKは代表曲、最新のソロ楽曲、そしてライブ全体の流れを意識した構成とのバランスを見事に取り、観客を魅了した。

ライブは、グループを象徴する一曲とも言える「Kill This Love」で幕を開け、「DDU-DU DDU-DU」「Lovesick Girls」「Forever Young」「How You Like That」などの代表曲を次々と披露。さらに、デビュー曲の「Boombayah」と「Whistle」、最新のフルアルバムから「Pink Venom」と「Shut Down」、そして新曲「Jump」もパフォーマンスされた。

巧みに演出されたスペシャルゲストのサプライズ登場

ロゼとブルーノ・マーズは、「Apt.」でチャートを席巻した。韓国で人気の飲み会ゲーム「アパトゥ・ゲーム」から着想を得たこのシングルは、Billboard Hot 100に37週連続でランクインし、最高位は3位。現在も27位にとどまっている。

ソロセットの最後にロゼはこの曲を披露。ロゼが最初のサビを歌い終えた頃には、観客はすでにその熱のこもったパフォーマンスに引き込まれていた。そして、ブルーノ・マーズが張り出しステージに登場した瞬間、会場は大歓声に包まれた。

お揃いのレーシングジャケットを身にまとった2人は、「Apt.」のパフォーマンスを心から楽しんでいる様子で、その姿はBLACKPINKによる「Jump」のパフォーマンスに続く、この夜の大きなハイライトとなった。

ピンク一色に染まったスタジアム

BLACKPINKがL.A.のSoFi スタジアムで公演 YG ENTERTAINMENT

K-POPグループがなぜスタジアム公演に理想的なのか――それには確かな理由がある。BLACKPINKも例外ではなく、約3時間にわたってノンストップで繰り広げられる、目を奪うような演出の数々は、まさにスタジアムのために設計されたショーのようだった。

BLACKPINKのライブは、どんな会場でも十分に楽しめるが、グループの象徴ともいえるピンクのハンマー型ライトスティックを手にしたファンで埋め尽くされたスタジアムでは、その体験は何倍にもふくらむ。

「Deadline」ワールドツアーはシカゴのソルジャー・フィールド、トロントのロジャーズ・スタジアム、ニューヨークのシティ・フィールドを巡った後、パリ、ミラノ、バルセロナ、ロンドンへと向かう予定だ。

それぞれの魅力が際立つステージ

L.A.でのDeadline世界ツアーでステージに立つリサ、ジス、ロゼ、ジェニー YG ENTERTAINMENT

第2幕では、BLACKPINKのメンバーたちが道路を走り抜けたり、ラスベガスのネオンの中を進んだりする様子を映した事前収録の映像が挿入され、各パートの間をつないでいた。その中で、グループの最年長メンバー・ジスと最年少のリサがソロステージを披露。ジェニーとロゼは第4幕でそれぞれのソロパフォーマンスを行った。

ジスは「Earthquake」や「Your Love」などの楽曲で観客の心をつかんだ。特に「Your Love」では、30歳の彼女が宙に吊り上げられた状態でステージ上を移動する演出で、観客を魅了した。

一方、リサは「Thunder」と「Fxck Up the World」の力強いパフォーマンスを披露。28歳で『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』で俳優デビューもした彼女は、その圧倒的なダンススキルを存分に見せつけた。

ソロ作『Ruby』のリリースに合わせて小規模なライブも行っていたジェニーは、自身の楽曲「Mantra」と「With an IE (way up)」をマッシュアップし、観客を巻き込んで一緒に歌わせた。29歳の彼女は、ヒット曲「Like Jennie」でダイナミックなパフォーマンスを披露し、スタジアムをまるでクラブのような熱気に包んだ。

ロゼは、グループの中で最後にソロステージを担当。28歳の彼女は、メロウな雰囲気の「3am」や、アルバムのリードシングル「Toxic Till the End」のショートバージョンを披露し、最後は「Apt.」の圧巻のパフォーマンスで締めくくった。

それぞれのメンバーが、パフォーマーとして大きく成長する時間を過ごしてきたことは明らかだ。リサとジェニーはソロでコーチェラに初出演し、ジスは今年初めにアジアツアーを開催。ロゼは「Apt.」で止まることのないトップ40ヒットを記録した。

とはいえ、今回のソロパートは、彼女たちがソロアーティストとして活動することが、むしろグループとしてのパフォーマンス力や一体感をさらに高めていることを見事に示していた。ソロセクションをライブに取り入れたこと自体が、公演を見終えた観客に「BLACKPINKはいま絶頂期にいる」という強い印象を与えた。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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