実写映画『リロ&スティッチ』、2025年初の全世界興収10億ドル突破作に

全世界の興行収入が10億ドルを突破したディズニーの実写映画『リロ&スティッチ』Courtesy of Disney
全世界の興行収入が10億ドルを突破したディズニーの実写映画『リロ&スティッチ』Courtesy of Disney
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ディズニーの実写映画『リロ&スティッチ』が、全世界の興行収入で10億ドル(約1480億円)の大台を突破し、2025年にこの節目に到達した初のハリウッド映画となり、同年で最も世界的に興行収入を上げた西洋映画としての地位を確立したと、同スタジオが木曜日に発表した。

水曜日の時点での興行収入は、北米で4億1,620万ドル(約616億円)、海外で5億8,480万ドル(約866億円)となり、全世界合計で10億100万ドル(約1480億円)に達した。

『ナタ 魔童の大暴れ』Courtesy of A24
『ナタ 魔童の大暴れ』より Courtesy of A24

なお、2025年の全世界興行収入のトップは、中国のアニメ映画『ナタ 魔童の大暴れ』であり、すでに興収は18億9,900万ドル(約2820億円)を超えている。そのうち大部分、すなわち18億3,200万ドルが中国国内の興行収入である。(北米での収益は2,000万ドルにとどまっている)

『リロ&スティッチ』は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの人気アニメ映画(2002年)の実写化作品であり、メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)週末に公開されて以来、オリジナル版で育った家族層やZ世代の支持のおかげで、予想を上回る成功を収め続けている。

『モアナと伝説の海2』
Disney
『モアナと伝説の海2』より Disney

この節目により、ディズニーの映画帝国は、過去13か月の間に、10億ドルを突破した映画を4本リリースしたことになる。『リロ&スティッチ』(製作:ライドバック)、『モアナと伝説の海2』に加えて、2024年夏の大型作品であるマーベル・スタジオの『デッドプール&ウルヴァリン』(13億2,800万ドル:約1970億円)、そしてピクサーの『インサイド・ヘッド2』(16億9,800万ドル:約2520億円)がその一覧に含まれる(いずれもインフレ調整前の数字である)。

「私たちは、『リロ&スティッチ』が世界中の観客から多くの愛を受けていることを知っていたが、それを当然のこととは決して考えていない。そして、この新たな映画が人々とつながることができたことを誇りに思っている」と、ディズニー・エンターテインメントの共同会長アラン・バーグマンは声明の中で述べた。「この映画を成功に導いてくれた映画製作者、キャスト、そしてスタジオチーム全員に感謝している。そして、これらのキャラクターたちとのさらなる冒険が待っていることを楽しみにしている」

実写映画版『リロ&スティッチ』写真:Walt Disney Studios Motion Pictures/Courtesy Everett Collection
実写映画版『リロ&スティッチ』より 写真:Walt Disney Studios Motion Pictures/Courtesy Everett Collection

北米において、『リロ&スティッチ』は5月23日に公開され、4日間の連休中に記録的な1億8,300万ドル(約271億円)の興行収入をあげ、パラマウント製作・トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』と共に、メモリアルデー週末としては史上最大の興行収入に貢献した。

『リロ&スティッチ』は、今年、北米の興行収入で4億ドルを突破したわずか2本の映画のうちの1本であり、もう1本はワーナー・ブラザースの『マインクラフト/ザ・ムービー』である。

『マインクラフト/ザ・ムービー』は、これまでに全世界で9億5,510万ドル(約1420億円)という驚異的な成績を収めているが、10億ドルにはまだ届いていない。それでも、北米市場においては『リロ&スティッチ』を上回っており、累計チケット売上は4億2,300万ドル(約626億円)超に達している。

『マインクラフト/ザ・ムービー』ジャック・ブラック(写真:Warner Bros./Courtesy Everett Collection)
ジャック・ブラック、『マインクラフト/ザ・ムービー』より(写真:Warner Bros./Courtesy Everett Collection)

海外市場において、『リロ&スティッチ』は本年最も興行収入を上げたハリウッド映画となっており、メキシコではディズニーの実写映画として史上最高の興収を記録している。さらに、本作はヨーロッパ(フランス、イタリア、スペイン)およびラテンアメリカ(ブラジル)を含む主要国のほか、いくつかの小規模市場においても、2025年に最も興行収入を上げた映画となっている。

実写版『リロ&スティッチ』Courtesy of Disney
実写映画版『リロ&スティッチ』より Courtesy of Disney

『リロ&スティッチ』は現在も世界各地の劇場にて上映中であり、すでに続編の制作も進行中である。

この新たな実写映画の興行的成功は、フランチャイズへの世界的な関心を再燃させ、ディズニープラスでのオリジナルのアニメ版や関連コンテンツの視聴数も記録的なものとなっている。これらのコンテンツは、全世界での累計視聴時間が6億4,000万時間を超えている。

全年齢層に支持されるこの作品は、全世界で10億ドルを突破した史上58作目の映画となる。なお、ディズニーの実写映画の中では、2019年の『ライオン・キング』がインフレ調整なしで16億6,200万ドル(約2470億円)を記録し、歴代最高の興行収入を誇っている。

(日本円表記は2025年7月18日のレートで換算しています)

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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