イ・チャンドンが8年ぶりに復帰!『Possible Love』でチョン・ドヨン&ソル・ギョング再集結|Netflix独占配信

カルト的人気を誇るイ・チャンドン監督が、前作『バーニング 劇場版』(2018年)から8年ぶりとなる長編映画『Possible Love(原題)』で復帰を果たす。
監督は同作で、初期の代表作『シークレット・サンシャイン』(チョン・ドヨン主演)、『ペパーミント・キャンディー』(ソル・ギョング主演)で主演を務めたチョン・ドヨン、ソル・ギョングと再びタッグを組んだ。制作はNetflixが支援する。
『Possible Love』は、正反対の夫婦2組の人生が絡み合い、日常生活に亀裂が生じていく様を描く。
主役のミオクとホソク夫婦を演じるのは、韓国映画界の重鎮チョン・ドヨンとソル・ギョング。チョン・ドヨンは『シークレット・サンシャイン』(2007年)の主演で鮮烈な印象を残し、第60回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した。
ソル・ギョングは『ペパーミント・キャンディー』(1999年)と『オアシス』(2002年)の主演で強烈な存在感を示した。この2人は過去に『私にも妻がいたらいいのに』(2001年)、『君の誕生日』(2019年)、『キル・ボクスン』(2023年)で共演しており、長年の名コンビとして知られる。
もう一組の夫婦、サンウとイェジには、『ムービング』『モガディシュ 脱出までの14日間』のチョ・インソンと、『パラサイト 半地下の家族』で富裕層の妻を演じたチョ・ヨジョンがキャスティングされた。
本作も『バーニング 劇場版』同様、イ・チャンドン監督とオ・ジョンミが共同で脚本を担当する。また、製作は『バーニング 劇場版』のファインハウスフィルムが担当する。
イ・チャンドン監督は、韓国社会の複雑さをさまざまな角度から切り取り、独創的・哲学的な世界観で世界からカルト的人気を得ている。高校教師、小説家というキャリアを経て、『グリーンフィッシュ』(1997年)で脚本・監督デビューを果たした。2003年から2004年にかけて韓国の文化観光部長官を務め、短期間ながら政界にも進出している。昨年、ペンギン・ランダムハウスから初の短編小説集の英訳版『Snowy Day & Other Stories(原題)』が出版された。
30年にわたる映画監督人生で発表した長編作品はわずか6本だが、イ・チャンドン監督はヨーロッパの主要な映画祭で数々の賞を受賞している。『オアシス』はヴェネツィア国際映画祭では、銀獅子賞(監督賞)をはじめとする複数の賞を受賞している。カンヌ国際映画祭において、『ポエトリー アグネスの詩』(2010年)は脚本賞、『バーニング 劇場版』は国際映画批評家連盟賞をそれぞれ受賞している。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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