映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が早くもアカデミー賞最有力候補に?|魂を描く感動音楽ドラマ

『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』感動の音楽ドキュメンタリー映画
1973年のデビュー以来、今もなおローリング・ストーンズ、ポール・マッカートニーらと同じく現役で活躍し、ロック・アイコンとして君臨。自分自身の生きる喜びや苦悩、葛藤、痛みや怒り、現代社会が抱える矛盾やさまざまな問題を歌い続け、1975年に発表されたアルバム『明日なき暴走』(原題:Born to Run)が一大センセーションを巻き起こし、“The Boss(ボス)”と称される存在となったブルース・スプリングスティーン。
1984年には音楽史に燦然と輝く『Born In The U.S.A.』を発表。 連続84週ベスト10入りしたこのアルバムは、全世界で3000万枚以上売り上げ、空前の大ヒットとなった。そんな『Born In The U.S.A.』発表前夜、1982年のニュージャージー。世界の頂点に立つ直前、若き日のスプリングスティーンは、成功の重圧と自らの過去に押し潰れそうになっていた。その時、彼に何が起こっていたのか…。
『明日なき暴走』
※本記事はAmazonアソシエイトプログラムに参加しています
記事で紹介した商品を購入すると売上の一部が THE HOLLYWOOD REPORTER JAPANに還元されることがあります。
『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』
40周年記念ジャパン・エディション
『ボヘミアン・ラプソディ』に続く心震わせる感動の音楽ドラマ誕生
全世界を感動で包み込み大ヒットを記録した『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)の20世紀スタジオが新たに選んだのは、若き日のブルース・スプリングスティーンの物語。
映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』において、スプリングスティーンは成功の重圧と自らの過去に押しつぶされそうになりながらも、わずか4トラックの録音機の前で、たったひとり静かに歌いはじめる。ヒットチャートも栄光も求めず、心の奥底から掘り出した“本当の声”を、孤独や痛み、そして創造の原点とともに刻み込んでいる。
主演はジェレミー・アレン・ホワイト!ジェレミー・ストロング、スティーヴン・グレアムら演技派俳優陣が共演
ブルース・スプリングスティーンを演じるのは、ジェレミー・アレン・ホワイト。TVシリーズ『一流シェフのファミリーレストラン』(ディズニープラス)でゴールデングローブ賞テレビ部門主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を3年連続、エミー賞主演男優賞(コメディ・シリーズ部門)を2年連続受賞、同賞で4年連続主演男優賞ノミネートの快挙を成し遂げた、全世界が最も注目する俳優だ。
マネージャー、ジョン・ランダウには、『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』(2024)で悪辣な弁護士ロイ・コーンを怪演し、2025年のアカデミー賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされたジェレミー・ストロング。
ガールフレンドのフェイ・ロマーノにオーストラリア出身の注目女優オデッサ・ヤング、2025年エミー賞リミテッドシリーズ部門作品賞にノミネートされたNetflix『アドレセンス』のスティーヴン・グレアムが父親を演じている。
そして、ドラマ『ブラック・バード』でエミー賞・ゴールデングローブ賞テレビ部門最優秀助演男優賞受賞のポール・ウォルター・ハウザーが、サウンドエンジニアのマイク・バトランに起用されている。
監督・脚本は、第82回アカデミー主演男優賞・歌曲賞に輝いた『クレイジー・ハート』(2009)のスコット・クーパー監督が務めている。
予告編に大反響!早くもアカデミー賞最有力の呼び声
6月18日に世界に向けて解禁された映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』の予告編が、大反響を巻き起こしている。
2000年に設立されたアカデミー賞、エミー賞、ゴールデングローブ賞など、世界最大規模の賞レースを予想、分析するサイト『GOLD DERBY』が、『COLLIDER』、『Variety』など全米の権威あるサイト16名の担当記者によるアカデミー賞ノミネート予想作品リストを発表。16人中11名が、『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』を最有力候補作品に挙げている。
また、米のエンタメ&ポップカルチャーサイト『Decider』は、「この予告編は、すでに『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』オスカー受賞の可能性を示唆している。はたして、この作品でジェレミー・アレン・ホワイトは初のアカデミー賞受賞を果たすことになるのだろうか」と指摘。
『一流シェフのファミリーレストラン』でゴールデングローブ賞3年連続受賞、先に発表されたエミー賞では4年連続ノミネートの快挙となったジェレミー・アレン・ホワイトの主演男優賞受賞の可能性に言及している。
『Variety』のオスカー予想では、作品賞とマネージャー役のジェレミー・ストロングを助演男優賞にリストアップ。また『AWARD WATCH』は作品賞、主演男優賞、助演男優賞(ジェレミー・ストロングと父親役のスティーヴン・グレアム)、スコット・クーパーを監督賞候補に挙げている。
大反響を巻き起こしている予告編をもう一度おさらい!
1982年のニュージャージー、若き日のブルース・スプリングスティーン(演:ジェレミー・アレン・ホワイト)は人生の分岐点に立っていた。初めて新車を購入した彼は「あんたのことを知っているよ」と声を掛けられ、自分が少しずつ世に知られてきていることを実感する。続いてニュージャージーにあるスプリングスティーンの自室へ。エンジニアのマイク(演:ポール・ウォルター・ハウザー)と音を確認しながら「完璧じゃなくていい。部屋にひとりきりでいる感じに」と指示すると、ハーモニカとギターだけで「ネブラスカ」を歌い始める。
続いて恋人ロマーノ(演:オデッサ・ヤング)との時間、幼き日の母とのダンス、後の確執を予感させるように寝室で父(演:スティーヴン・グレアム)とボクシングパンチの練習をする幼き日の姿が綴られていく。「ブルースが子どもの頃、寝室の床に穴があいていた。床ってのはしっかり固くて、その上に立てて当然のはずだ。でもブルースには違った。ブルースは修理屋だ。彼の心の穴を修復しているんだ。そしてそれが終わったとき、世界全体を修復する」。マネージャーのジョン・ランダウ(演:ジェレミー・ストロング)は、レコード会社の重役に、『ネブラスカ』がスプリングスティーンと世界の未来にとって、どれだけ重要なアルバムであるかを伝える。
『THE “LIVE” 1975-1985』
「ネブラスカ」収録
スプリングスティーンが父と再会するシーンの後、コンサート会場を埋めつくした観客に「雑音(ノイズ)の中に本物(リアル)を見つけよう」と、“明日なき暴走”をシャウトする場面で結ばれている。
今回の場面写真は、ジェレミー・アレン・ホワイト演じるブルース・スプリングスティーンが右手を挙げて、「俺たちみたいな根無し草は、走るために生まれてきたんだ」と「明日なき暴走」を熱唱するシーン、穏やかな表情のスプリングスティーンがマネージャーのジョン・ランダウ(演:ジェレミー・ストロング)と打合せをしている場面が初解禁された。
ブルース・スプリングスティーンの魂の旅路があなたの心を震わせる。
感動音楽映画『スプリングスティーン孤独のハイウェイ』は、11月14日(金)より全国ロードショー。
■作品情報
監督・脚本:スコット・クーパー(原作:ウォーレン・ゼインズ著「Deliver Me from Nowhere」)
主演:ジェレミー・アレン・ホワイト(ブルース・スプリングスティーン)
共演:ジェレミー・ストロング(ジョン・ランダウ)、ポール・ウォルター・ハウザー(マイク・バトラン)、スティーヴン・グレアム(父ダグ)、オデッサ・ヤング(フェイ)、ギャビー・ホフマン(母アデル)、マーク・マロン(チャック・プロトキン)、デヴィッド・クラムホルツ(アル・テラー)
プロデューサー:スコット・クーパー、エレン・ゴールドスミス=ヴァイン、エリック・ロビンソン、スコット・ステューバー
製作総指揮:トレイシー・ランドン、ジョン・ヴァイン、ウォーレン・ゼインズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
【関連記事】
- ブルース・スプリングスティーン、伝記映画の主演俳優の歌声を絶賛「凄く上手い」
- 【音楽伝記映画】エミネムからボブ・ディラン、ホイットニー:音楽史を彩る名作を厳選
- 「ジョン・レノン VS ニクソン」を想起させる、トランプのスプリングスティーン攻撃
- 『一流シェフのファミリーレストラン』の魅力&シーズン4の見どころを解説!エミー賞を席巻する大人気ドラマ
- 『Michael』2026年4月全米公開決定 マイケル・ジャクソン伝記映画、主演は甥のジャファー
- ポール・マッカートニー&エルトン・ジョンが夢の共演!『スパイナル・タップ』続編、9月公開へ