全米週末映画ランキング|『ウェポンズ(原題)』『シャッフル・フライデー』が好スタート!『ファンタスティック4』『裸の銃を持つ男』など注目作の続報も

『ウェポンズ(原題:Weapons)』(左)と『シャッフル・フライデー』(右) 写真:Quantrell Colbert/Warner Bros., Glen Wilson/Disney.
『ウェポンズ(原題:Weapons)』(左)と『シャッフル・フライデー』(右) 写真:Quantrell Colbert/Warner Bros., Glen Wilson/Disney.
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週末の全米興行収入ランキングが発表され、ニュー・ライン・シネマのミステリーホラー映画『ウェポンズ(原題)』と、ディズニーのコメディ映画『シャッフル・フライデー』が好調なスタートを切った。一方、マーベル・スタジオの『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は伸び悩んでいる。

話題のホラー『ウェポンズ』が高評価で首位に立つ

ジュリア・ガーナー、ジョシュ・ブローリン映画『ウェポンズ(原題)』QUANTRELL COLBERT/WARNER BROS.
ジュリア・ガーナー、ジョシュ・ブローリン映画『ウェポンズ(原題)』QUANTRELL COLBERT/WARNER BROS.

ザック・クレッガー監督の話題作『ウェポンズ』は金曜日だけで全米興行収入1,810万ドル(約27億円、先行上映の570万ドルを含む)を記録し、週末の合計は4,000万ドル(約60億円)~4,300万ドル(約64億円)という驚異的な成績で首位が確実となった。同作は映画批評サイトで批評家スコアは約96%、観客によるシネマスコア“A-”という高評価を獲得している。

直近では、ブラムハウスとアトミック・モンスターの『M3GAN 2.0』の全米初週興行収入がわずか1,000万ドル(約15億円)、世界興行収入は3,900万ドル(約58億円)に終わるなど、ホラージャンルは苦戦を強いられている。そんな中、『ウェポンズ』のヒットはニュー・ライン・シネマと親会社のワーナー・ブラザースにとって嬉しいニュースだ。

ニュー・ライン・シネマは5月に公開した『ファイナル・デスティネーション:ブラッドライン(原題)』もヒットし、全米初週興行収入5,110万ドル(約75億円)、世界興行収入2億8,500万ドル(約421億円)を記録している。

R指定のオリジナルストーリー『ウェポンズ』の脚本は、激しい入札合戦の末にニュー・ライン・シネマが3,800万ドル(約56億円)で落札した。その中にはクレッガーに対する1,000万ドル(約15億円)の報酬も含まれる。クレッガーは脚本・監督を務めた長編デビュー作『バーバリアン』(2022年)で一躍話題となった。

『ウェポンズ』は、ジュリア・ガーナー演じる教師の教え子18人のうち17人が、午前2時17分に一斉にベッドから起きて家を飛び出し失踪するという不可解な事件から物語が始まる。共演者にはジョシュ・ブローリンオールデン・エアエンライクオースティン・エイブラムス、エイミー・マディガンらが並ぶ。同作はIMAXでも上映されている。

懐かしさで観客の心を掴んだ『シャッフル・フライデー』

『フォーチュン・クッキー』続編映画『シャッフル・フライデー』©2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 
映画『シャッフル・フライデー』©2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 

今週2位にランクインした『シャッフル・フライデー』は、カルト的人気を博した『フォーチュン・クッキー』(2003年)の22年ぶりとなる続編で、リンジー・ローハンジェイミー・リー・カーティスが再び共演を果たした。
同作は金曜日に全米興行収入1,270万ドル(約19億円、先行上映の310万ドルを含む)を記録し、週末の全米興行収入は3,000万ドル(約44億円)〜3,300万ドル(約49億円)と予想されている。近年のコメディ映画としてはかなりの好成績だ。

『シャッフル・フライデー』に対する観客の評価はさまざまだが、おおむね堅実な評価を得ている。ここ数週間に公開された大型作の中では唯一、女性を主要ターゲットにしており、“懐かしさ”が動員を後押しした。2003年の前作は、この2週間におけるディズニープラス視聴数ランキングトップ10にランクインしている。

『シャッフル・フライデー』シリーズはメアリー・ロジャースの小説を原作としている。

新作ではニーシャ・ガナトラが監督を務め、ローハン演じるテスと、カーティス演じる母親の体が入れ替わった第1作の続きを描く。
今作ではテスの実の娘と義理の娘が加わり、4人の体が入れ替わるというストーリーだ。ジュリア・バターズ、ソフィア・ハモンズ、マニー・ジャシント、マイトレイ・ラマクリシュナン、ロザリンド・チャオ、チャド・マイケル・マーレイ、ヴァネッサ・ベイヤー、マーク・ハーモンらも出演している。

ディズニーは近年、20代〜30代を中心に過去の人気作を再活用する戦略で、懐かしさを生かした興行に成功している。

2002年のアニメ映画を原作とする実写版『リロ&スティッチ』(2025年)は世界興行収入で10億ドルを突破した(2025年公開の実写作品としては初の到達)。

ストリーミングサービスの普及によってコメディ映画の人気は落ちたと見られていたが、『シャッフル・フライデー』のヒットはこの流れに逆行する朗報だ。また、パラマウントのリブート版コメディ映画『裸の銃を持つ男』も、全米オープニング興行収入1,700万ドル(約25億円)というヒットを記録している。

『ファンタスティック4』は3週目も苦戦、『裸の銃を持つ男』は健闘

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』より 写真:Courtesy of 20th Century Studios/Marvel Studios
映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』より 写真:Courtesy of 20th Century Studios/Marvel Studios

一方、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は3週目でも勢いが戻らない。今週末の全米興行収入は1,500万ドル(約22億円)で前週比60%以上の下落となった。全米累計興行収入は2億2,900万ドル(約338億円)にとどまると予想されている。

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』に続く4位はユニバーサルのアニメ映画『バッドガイズ2』。2週目で前週比55%減の980万ドル(約14億円)、日曜までの全米累計興行収入は4,200万ドル(約62億円)~4,300万ドル(約64億円)と見込まれている。

5位にはリーアム・ニーソン主演の『裸の銃を持つ男』がランクインした。2週目の全米興行収入は840万ドル(約12億円)で、前週比50%減にとどまった。日曜日までの全米興行収入は3,300万ドル(約49億円)となり、マーケティング費用を除く製作費4,200万ドル(約62億円)という規模に対して健闘している。

※為替レートは2025年8月10日時点の数値で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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