グラハム・グリーン死去|『ダンス・ウィズ・ウルブズ』でオスカー候補となったカナダの名優、73歳で永眠

アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたカナダの俳優グラハム・グリーンが死去した。享年73歳。
代理人が米『ハリウッド・リポーター』に語ったところによると、グリーンはオンタリオ州ストラトフォードにて自然死により現地時間9月1日に息を引き取ったという。
1952年6月22日にオンタリオ州オーウェン・サウンドで生まれたグリーンは、1974年にシックス・ネイションズ保留地にある先住民族劇場プログラムセンターを卒業。1979年のカナダのドラマシリーズ『The Great Detective(原題)』でテレビデビューを果たし、1983年の映画『ロンリーウェイ(原題:Running Brave)』でスクリーンデビューを飾った。
しかし彼の名を世界に広めたのは、1990年公開の映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』である。同作での演技によりアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。同作品は12部門にノミネートされ、作品賞を含む7部門を受賞している。
この成功を契機に、グリーンのキャリアは大きく飛躍した。以降、200本を超える映画やテレビ作品に出演し、ストラトフォード・フェスティバルをはじめ数々の舞台でも活躍した。
代表作には『マーベリック』(1994)、『ダイ・ハード3』(1995)、『グリーンマイル』(1999)、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(2009)、アーロン・ソーキン監督の『モリーズ・ゲーム』(2017)などがある。そのほか、『サンダーハート』(1992/ヴァル・キルマー共演)、『トランスアメリカ』(2005)、『ウィンド・リバー』(2017)、FXシリーズ『Reservation Dogs(原題)』など幅広い役柄を演じた。近年ではテイラー・シェリダンのシリーズ『1883』や『タルサ・キング』にも出演していた。
長いキャリアの中で、グリーンはジェミニ賞やグラミー賞ノミネートなど、多くの栄誉を受け、アール・グレイ・ライフタイムアチーブメント賞の栄誉にも輝いた。さらに2008年には、出身地近くのオンタリオ州ウォータールーにあるウィルフリッド・ローリエ大学から名誉博士号を授与された。
また、彼はカナダ勲章および総督賞の受章者でもあった。
追悼式典の詳細については、今後数日以内に発表される予定である。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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