『死霊館 最後の儀式』がロケットスタート!123億円のシリーズ最高オープニング記録樹立【全米興行収入ランキング】

ニュー・ライン・シネマ製作の『死霊館 最後の儀式』は、全米興行収入8,300万ドル(約123億円)という特大スタートを飾り、週末の興行収入ランキングトップに立った。同作は現地時間9月4日(木)のプレビューだけで850万ドル(約13億円)、9月5日(金)に3,450万ドル(約51億円)という記録を叩き出した。全米興行収入8,300万ドルのうち40%は、IMAXなどのプレミアム大型スクリーン上映による収入だ。
これはシリーズ史上最高、かつ今年のハリウッド・ホラー作品として最高、さらにホラー映画として歴代3位のオープニング記録を樹立した。ワーナー・ブラザースは今年、7作連続で4,000万ドル超のオープニング興行収入を記録している。これはハリウッドの全スタジオで初の快挙だ。
同作は海外でも好調で、週末までに1億400万ドル(約154億円)の海外興行収入を達成した。製作費5,500万ドル(約81億円、マーケティング費用除く)に対して大成功といえる。これは同じくニュー・ライン・シネマの『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(2019年)のオープニング成績9,250万ドルを上回り、海外オープニング興行収入として史上最高記録、さらにハリウッド・ホラー映画として歴代2位の記録(インフレ調整前)となった。
『死霊館 最後の儀式』は「死霊館ユニバース」第1フェーズの9作目にして完結作とされ、心霊研究家のウォーレン夫妻(演:ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン)が登場する最後の作品となる。しかしシリーズが終わるわけではなく、今後第2フェーズも控えている。同シリーズは全世界興行収入23億ドル(約3,405億円、インフレ調整前)超を記録し、ホラー映画史上最大のヒットシリーズとなった。
『死霊館 最後の儀式』は『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(2021年)に続く“死霊館ユニバース”の新作であり、実際にペンシルベニア州で起きた超常現象を基にしている。監督はシリーズおなじみのマイケル・チャベスが務めた。製作には、アトミック・モンスターのジェームズ・ワンとDCスタジオの共同会長兼CEOピーター・サフランが参加した。共演にはミア・トムリンソンとベン・ハーディが並ぶ。同作は、ホラー映画としては高評価のシネマスコアBを獲得した。
1位~4位をワーナー・ブラザースとディズニーが独占
秋に向けて、多くの作品が好成績を叩き出している。ディズニーはミュージカルの映像化作品である『ハミルトン』(2020年)を再上映し、現地時間9月5日(金)だけで推定390万ドル(約6億円)の全米興行収入を記録した。週末を含めると1,000万ドル(約15億円)に達し、週末興行収入ランキングで2位にランクインする見込みだ。
これは、先週末に50周年記念で再上映された『ジョーズ』(スティーヴン・スピルバーグ監督、1975年)の成績をわずかに上回っている。『ハミルトン』は1週間限定上映とされているが、人気を受けて上映期間が延長される可能性もある。
ワーナー・ブラザースとディズニーはその他の作品も好調で、週末興行収入ランキング上位を独占している。ワーナー・ブラザースとニュー・ライン・シネマの『Weapons(原題)』は5週目で3位、『シャッフル・フライデー』も5週目で4位をキープしている。
『Weapons(原題)』は新作ホラー『死霊館 最後の儀式』の公開にもかかわらず、この週末に全米興行収入540万ドル(約8億円)を記録。全世界興行収入2億5,000万ドル(約371億円)の大台を突破した。
『シャッフル・フライデー』の全米興行収入は380万ドル(約6億円)で前週比44%減にとどまり、全世界興行収入は1億4,290万ドル(約211億円)に達した。
ダーレン・アロノフスキー監督の『Caught Stealing(原題)』は豪華スターたちの出演で話題となったが、2週目で前週比59%減の320万ドル(約5億円)となり、週末興行収入ランキング5位にランクインした。
※為替レートは2025年9月8日時点の数値で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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