エマ・ワトソン、J.K.ローリングとの関係を語る「意見は違っても大切に思っている」

エマ・ワトソン 写真:Photo by Arturo Holmes/Getty Images
エマ・ワトソン 写真:Photo by Arturo Holmes/Getty Images
スポンサーリンク

映画『ハリー・ポッター』シリーズでハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンが、J.K.ローリングとの関係や女優業への思いを率直に語った。35歳となったワトソンは、近年ハリウッドから距離を置いており、新作映画も2019年の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』以来発表していない。そんな彼女の近況と率直な胸の内が、雑誌やポッドキャストで明らかにされた。

ローリングとの関係に言及

ローリングは近年、トランスジェンダーをめぐる発言で物議を醸し、ワトソンを含む『ハリー・ポッター』主演3人がトランス権利を支持する立場を表明した際に「決して許さない」とまで語った。これに対しワトソンは「私の経験や愛情が、ジョー(ローリング)という人を大切に思う気持ちを否定することはない」と発言。「意見が異なっても、その人を宝物のように大切に思い続けることはできる」と強調した。

女優業との距離感

ワトソンは俳優の仕事そのものは恋しいとしながらも、「作品の宣伝や販売は魂を削るような作業で、本当に疲弊した」と振り返る。演技そのものは好きだが、その後の膨大なプロモーション活動には強い違和感を抱いたという。
また『ハリー・ポッター』で12年にわたり同じ仲間と作品を作り続けた経験が強烈であり、その後の現場に同じ「家族のような絆」を求めた結果、裏切られるような痛みも経験したと明かした。

ジェイ・シェティとエマ・ワトソン 写真:Courtesy of Jay Shetty
ジェイ・シェティとエマ・ワトソン 写真:Courtesy of Jay Shetty

社会的テーマへの思い

ワトソンはガザ情勢についても触れ、「テロの犠牲者を悼むことと、パレスチナでの大量の民間人犠牲に心を痛めることは両立できる」と語り、二項対立ではなく双方の人命を尊重すべきだと訴えた。

演技から完全に離れるつもりはないとしつつも、「今すぐに復帰する強い衝動はない」と落ち着いた口調で語ったワトソン。演技を自らの逃避手段として使っていた時期もあったと振り返りつつ、今はより健全な距離感で芸術や表現と向き合いたいと考えているという。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿