『ハリポタ』原作者、エマ・ワトソンら出演者を非難 トランスジェンダーの権利をめぐり対立 

ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、J・K・ローリング、2010年 写真: JON FURNISS/GETTY IMAGES
ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、J・K・ローリング、2010年 写真: JON FURNISS/GETTY IMAGES

映画『ハリー・ポッター』の原作者J・K・ローリングが、トランスジェンダーの権利に関する意見の対立をめぐり、出演者のダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソンを非難した。

10日、BBCがジェンダーケア治療についての4年にわたる調査の結果報告書を公表。小児科医のヒラリー・キャス博士は、「ジェンダーに関するサービスが“驚くほど弱い”証拠に基づいているとし、子供たちが医療従事者に“見捨てられた”」と批判的に結論付けていた。

これまでも、一部のトランスジェンダー権利運動を公に反対してきたローリングは、報告書の公表を受け、自身のSNSで「子供たちが取り返しのつかない害を被り、医療従事者だけでなく、有名人の擁護者、疑問を持たないメディア、そして利己的な企業までが加担しているのです」と怒りをあらわにした。

すると、ローリングのフォロワーの1人が、「D・ラドクリフとE・ワトソンが公に謝罪をするのを待っている。彼女(ローリング)は許してくれるはず」とツイート。2人の俳優は2020年、トランスジェンダーの権利を支持し、ローリングと決別していた。

それに対し、ローリングは「残念ながら、そうは思いません。女性の権利を損なおうとする運動に同調し、未成年の性別移行を支持するプラットフォームを使った有名人たちは、性別移行を後悔し心の傷を負った人や、女性専用スペースに頼らざるを得ない脆弱な女性たちに謝罪するべきです」と返信した。

トランスジェンダー問題に対するローリングの立場は現在、ワーナーとの長期的な関係に気まずさを生んでいる。一方で、同社が新たに手がけるリブート版ドラマには、ローリングも関わる予定だ。

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※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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