ドウェイン・ジョンソン主演、格闘家伝記映画|日本ロケで国際映画祭受賞

ドウェイン・ジョンソン『THE SMASHING MACHINE(原題)』より
ドウェイン・ジョンソン『THE SMASHING MACHINE(原題)』より 写真:Cheryl Dunn/A24 ©2025 Real Hero Rights LLC
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ドウェイン・ジョンソンが総合格闘家マーク・ケアーを演じる伝記映画『THE SMASHING MACHINE(原題)』が、第82回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した。

監督を務めたのは『アンカット・ダイヤモンド』(2019)などで知られるベニー・サフディ。本作は、日本政府のロケ支援制度「JLOX+」の補助を受け、東京や千葉で撮影された国際的な作品である。

日本ロケで格闘家の半生を描く

本作は、総合格闘技イベント「PRIDE」で名を馳せた実在のファイター、マーク・ケアーの波乱に満ちたキャリアと私生活を描く伝記映画

ケアーが日本で過ごした日々にも光を当て、東京・秋葉原や千葉の寺院などを含むロケ撮影が行われた。日本ならではの風景を背景に、ケアーの栄光と苦悩が重厚に映し出されている。

JLOX+支援による国際的成果

『THE SMASHING MACHINE』は、経済産業省の「JLOX+(海外制作会社による国内ロケ誘致等に係る支援)」を通じて制作費の補助を受けた作品だ。

運営を担ったVIPO(映像産業振興機構)によれば、同制度は海外映像作品の日本ロケを誘致することで、地域振興や映像産業の発展、さらには観光需要の拡大を目的としている。今回のヴェネツィア受賞は、その取り組みが国際的に結実した象徴的な成果といえる。

ベニー・サフディ監督への評価

審査員から高く評価されたのは、サフディ監督のリアルで力強い演出だ。彼のフィルモグラフィーにおいて初の国際映画祭主要賞となる銀獅子賞受賞は、監督キャリアの大きな飛躍となった。各メディアからは、『ジョンソンのキャリア最高の演技』『肉体と精神を削る格闘家の姿を真摯に描いた』と絶賛されている作品。

(左から)ベニー・サフディ、ドウェイン・ジョンソン
(左から)ベニー・サフディ監督、ドウェイン・ジョンソン ©JAMIE MCCARTHY/GETTY IMAGES; PABLO CUADRA/WIREIMAGE

日本にとっての意味

日本ロケ作品がヴェネツィアで評価されたことは、国内の映像産業にとっても追い風だ。特に世界的スターであるドウェイン・ジョンソンが日本で撮影したことは、ロケ地誘致の大きな成果であり、今後の海外作品誘致にも影響を与えるだろう。

『THE SMASHING MACHINE』はすでに国際映画界から熱い注目を集めており、日本で撮影されたシーンが世界中の観客に届くことになる。

ドウェイン・ジョンソンとエミリー・ブラント(第82回ヴェネツィア国際映画祭にて)
ドウェイン・ジョンソンとエミリー・ブラント(第82回ヴェネツィア国際映画祭にて) 写真:JB Lacroix/FilmMagic

《作品情報》

作品名:『THE SMASHING MACHINE(原題)』

日本公開:2026年予定

【あらすじ】
伝説の総合格闘家マーク・ケアーの半生を、ドウェイン・ジョンソン主演で描く伝記映画。圧倒的な強さで頂点を極めるも、薬物依存や愛、友情との苦闘が描かれる。

監督・脚本:ベニー・サフディ
プロデューサー:ダニー・ガルシア、ハイラム・ガルシア、ドウェイン・ジョンソン、ジェフ・マクウォーター
出演:ドウェイン・ジョンソン(マーク・ケアー役)、エミリー・ブラント(ドーン・スタップ役)
プロダクションカンパニー:A24、セブン・バックス・プロダクションズ、TOHO Tomboピクチャーズ株式会社
日本配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式HP:https://x.com/a24hps

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