コメディアンのアツコ・オカツカ、サウジのイベント出演拒否の理由を明かす――検閲と皇太子による処刑を批判

アツコ・オカツカ 写真:Kevin Winter/Getty Images
アツコ・オカツカ 写真:Kevin Winter/Getty Images
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日本にルーツを持つコメディアンのアツコ・オカツカは、現在サウジアラビアで開催中のリヤド・コメディ・フェスティバルへの出演オファーを断っていたことをSNS「Threads」で明かした。

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オカツカによれば、同イベントに参加するためには「ジョークの内容について検閲ルールに従わなければならない」とし、検閲を受けて参加したコメディアンの多くは「『何も言えなくなった!』と嘆いている」という。

さらに、同イベントを開催するための資金が皇太子から直接提供されていることに言及した。「この皇太子は正当な手続きを経ず、ジャーナリストや命に関わらない薬物関連の犯罪者、ブロガーたちを次々に処刑している」とオカツカは主張した。

オカツカの投稿には、同イベントへの出演を依頼するメールのスクリーンショットが添えられている。メールには以下のような制限事項が記されていた。

コンテンツ制限事項
アーティストは、以下の対象の品位を落としたり、中傷したり、公に非難、軽蔑、スキャンダル、恥辱、嘲笑の対象とする可能性のある素材を作成または上演してはならない。

A) サウジアラビア王国(その指導者、公人、文化、国民を含む)
B) サウジアラビア王室、法制度、政府
C) あらゆる宗教、宗教的伝統、宗教的人物、宗教的慣習

同じくコメディアンのマーク・マロンは自身が司会を務めるポッドキャストで、同イベントに参加する人々を厳しく批判した。マロンはアメリカ同時多発テロ(2001年)とジャマル・カショギ氏殺害事件(2018年)について、サウジアラビア当局が関与している可能性を語った。

リヤド・コメディ・フェスティバルは現地時間9月26日(金)に開幕し、10月9日(木)まで開催される。出演者にはデイヴ・シャペル、ケヴィン・ハートビル・バーピート・デイヴィッドソンといったコメディアンが並ぶ。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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