ジョニー・デップがフランス国王役を熱演――『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』でカンヌ復帰

2022年、元妻アンバー・ハードとの法廷闘争で世間の注目を集めたジョニー・デップが、久々に華やかな場へと戻ってくる。今夜、第76回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映される歴史ドラマ『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』(2023年)に登場する予定だ。
本作でデップが演じるのは、フランス国王ルイ15世。タイトルロールの「国王最期の愛人」ジャンヌ・デュ・バリー役はマイウェンで、監督も務める。名優デップが王冠を戴く姿は、久々の大作での復帰として大きな話題を呼んでいる。
もっとも、今回のカンヌは華やかさの裏に微妙な緊張感も漂う。名誉毀損訴訟でデップは勝訴し、名誉回復を主張したものの、法廷では彼の薬物使用などにかんする生々しい証言も多く飛び交った。会見の場では、そうした話題が再び問われる可能性もある。
思えば、1998年にデップが恋人ケイト・モスとともにカンヌを訪れた際は、ずっとリラックスしたムードだった。テリー・ギリアム監督の『ラスベガスをやっつけろ』(1998年)で、ゴンゾー・ジャーナリストのハンター・S・トンプソン役を演じたデップは、薬物描写にかんする質問にも余裕の笑みを見せていた。
当時の記者会見で、ある記者が「薬物使用の描写がとてもリアルでした。取材によるものですか?それとも実体験ですか?」と挑発的に尋ねた際、デップは淡々とこう答えた。
「私たちは責任ある人間だよ。子どもの頃は祭壇係をしていたし、若い頃にちょっとした好奇心からいろんな『物質』を試したことはある。でもね、トンプソンの本に出てくる薬の多くは創作なんだ。たとえばアドレノクロム。人間の松果体を噛むなんて、ちょっと奇妙だろ?もっとも、世の中なにが起きるかわからないけどね」
さらにデップは冗談めかして続けた。「医者にあれを摂取したらどんな感覚かを尋ねたことがあるんだ。すると、『1分半でワイン20本を飲むようなものだ』って言われたよ。つまり、想像力の世界さ。私はただ、それを想像しただけなんだ」
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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