大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏を描く新作ドラマ、配信交渉難航か――MLBとの関係悪化を懸念

大谷翔平と元通訳の水原一平(2023年12月) 写真:Rob Leiter/MLB Photos via Getty Images
大谷翔平と元通訳の水原一平(2023年12月) 写真:Rob Leiter/MLB Photos via Getty Images
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ライオンズゲート・テレビジョンは、大谷翔平選手の元通訳である水原一平氏のスキャンダルを題材としたドラマシリーズの制作を2024年5月に発表していた。しかし現在、配信先との契約交渉が難航しているという。

大谷選手の栄光と水原氏の犯罪を描くドラマ

メジャーリーグで活躍中の大谷選手は、2023年12月にドジャースと10年7億ドル(当時約1,015億円)の契約を結んだ。その直後、当時専属通訳だった水原氏が、大谷選手の口座から約1,700万ドル(約26億円)を自らの口座に不正送金していたことが明らかとなり、2024年3月にドジャースを解雇された。銀行詐欺罪などの罪に問われた水原氏は禁錮4年9月の判決を受け、現在アメリカで服役中だ。

米検察によれば、水原氏は大谷選手の資金をスポーツ賭博で膨らんだ借金返済にあてていた。一方、大谷選手はスポーツ賭博への関与を否定している。

Shohei Ohtani
ドジャースの大谷翔平選手 写真: Harry How/Getty Images

ドラマでは、大谷選手とドジャースが契約締結に至るまで、そして水原氏の犯罪の経緯が描かれるという。プロデューサーにはスコット・デルマン(ドラマ『ステーション・イレブン』)、脚本家にはアレックス・コンヴェリー​​(映画『AIR/エア』)が名を連ねる。コンヴェリーはアマゾンMGM制作によるタイガー・ウッズの伝記映画にも参加する。

配信各社はMLBとの関係悪化を危惧

プロジェクト関係者によると、配信候補となっている複数の企業が、本作に参加することでMLB(メジャーリーグ・ベースボール)との関係悪化を懸念しているという。一方で、ライオンズゲートの広報担当者は「そのような事実はない」と否定している。

例えば、ディズニーAppleワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、MLBと年間数億ドル規模のメディア放映権契約を結んでいる。NetflixコムキャストもMLBとの契約交渉を進めており、最終段階に入ったと報じられている。

パラマウントNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)とUFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)の放映権を取得しており、MLBとの契約にも乗り出す可能性がある。

2025年5月には、テレビネットワークおよびストリーミングサービスのStarzがライオンズゲートから独立し、本作の放映と配信を担う可能性があると報じられた。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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