ティモシー・シャラメ、初のグラミー賞ノミネート!映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』が快挙

ティモシー・シャラメ、第97回アカデミー賞授賞式後の「ヴァニティ・フェア」パーティーにて 写真:Christopher Polk/Variety via Getty Images
ティモシー・シャラメ、第97回アカデミー賞授賞式後の「ヴァニティ・フェア」パーティーにて 写真:Christopher Polk/Variety via Getty Images
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現地時間11月7日(金)の朝、29歳のティモシー・シャラメが自身初となるグラミー賞ノミネーションを獲得した。部門は「映像メディア向けコンピレーション・サウンドトラック賞」。対象となったのは、昨年公開された映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』での彼のボブ・ディラン役である。

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他の候補作には『F1 THE ALBUM/エフワン・ザ・アルバム』『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』『罪人たち』『ウィキッド ふたりの魔女』などが並ぶが、いずれも“ヴァリアス・アーティスツ”としてのクレジット。一方、シャラメだけが個人名でノミネートされている点が特筆に値する。

ライク・ア・ローリング・ストーン」のシンガーを演じるにあたり、シャラメは5年にも及ぶ入念な準備を重ねた。歌唱やギター、ハーモニカの習得はもちろん、発音や所作を磨くために専門コーチをつけ、演技に本物の説得力を宿らせたのである。

その演技は高く評価され、シャラメは主演男優賞として自身2度目のアカデミー賞ノミネーションを獲得した。さらに、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞(BAFTA)、クリティクス・チョイス・アワード、全米俳優組合賞(SAG賞)にも名を連ね、最終的にはSAG賞で見事受賞を果たしている。

ティモシー・シャラメ、第31回全米俳優組合賞(SAGアワード)授賞式にて 写真:Michael Buckner/Getty Images
ティモシー・シャラメ、第31回全米俳優組合賞(SAGアワード)授賞式にて 写真:Michael Buckner/Getty Images

今年初めのSAG賞授賞式では、シャラメのスピーチが大きな話題を呼んだ。『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』で主演男優賞を受け取った際、彼は「偉大さを追い求めている」と語ったのだ。

「この賞の意味を軽く見せかけることはできるけれど、本当は私にとってもっとも大切なものなんです。私たちの仕事は主観的な世界だけど、私は“偉大さ”を追い求めています。こういうことを口にする人は少ないけれど、私は偉大な俳優のひとりになりたい。偉大な人たちに刺激を受けているんです。ダニエル・デイ=ルイスマーロン・ブランドヴィオラ・デイヴィスといった俳優たちにも、マイケル・ジョーダンやマイケル・フェルプスにも同じように影響を受けている。いつか彼らと並び立ちたい」と語ったのである。

SAG賞では栄冠を手にしたものの、アカデミー賞では受賞を逃し、『ブルータリスト』のエイドリアン・ブロディにオスカーが渡った。なお、シャラメは2018年の『君の名前で僕を呼んで』でも主演男優賞にノミネートされている。
それでもシャラメは、ボブ・ディランを演じたこの役でオスカー像を逃したことについて、最近の『ヴォーグ』誌のインタビューで「正直に言えば悔しかった」と胸の内を明かしている。

(左から)アーミー・ハマー、ティモシー・シャラメ、『君の名前で僕を呼んで』(2018年)より 写真:Sony Pictures Classics
(左から)アーミー・ハマー、ティモシー・シャラメ、『君の名前で僕を呼んで』(2018年)より 写真:Sony Pictures Classics

「授賞式で5人がノミネートされて、4人が負けて帰るとする。じゃあその4人がレストランで『くそ、勝てなかったな』って思っていないわけがある?」と、シャラメは『ヴォーグ』誌に語っている。

「本当に寛大でエゴのない俳優たちもいる。そういう人たちはもしかしたら『楽しかったね』って言ってるかもしれない。でも実際のところ、多くは心の中で『くそ!』って思ってるんだ。私のことを“必死すぎる”とか“がむしゃら”だと言う人もいるだろう。でも実際にこの場所で挑み続けているのは私なんだ」と、彼は率直に語った。

2026年を目前に控えたいま、シャラメにはすでに次なるオスカー候補の呼び声が高まっている。ジョシュ・サフディ監督の最新作『マーティ・シュプリーム』で、卓球選手を演じる予定なのだ。

ティモシー・シャラメ、映画『マーティ・シュプリーム(原題:Marty Supreme)より 写真:A24
ティモシー・シャラメ、映画『マーティ・シュプリーム』より 写真:A24

また、グラミー賞での快挙が話題となっているが、俳優として音楽賞に名を連ねるのはシャラメだけではない。12回のオスカーノミネート歴を持つブラッドリー・クーパーもまた、『アリー/ スター誕生』(2018年)と『マエストロ:その音楽と愛と』(2023年)で音楽面を主導し、グラミー賞を3度受賞している。彼もまた、名指揮者レナード・バーンスタインを演じるために6年にわたる準備を重ねたことで知られている。

レナード・バーンスタイン役のブラッドリー・クーパー、『マエストロ:その音楽と愛と』(2023年)より 写真:Jason McDonald/Netflix
レナード・バーンスタイン役のブラッドリー・クーパー、『マエストロ:その音楽と愛と』(2023年)より 写真:Jason McDonald/Netflix

クーパーはいまだにオスカー像を手にしてはいないが、音楽界では確かな存在感を示してきた。そしていま、その流れを受け継ぐように、ティモシー・シャラメの未来にも大きな期待が寄せられている。

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※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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