フランシス・フォード・コッポラ、所有するプライベート島を売却――私財184億円を投じた『メガロポリス』の損失が原因で
『ゴッドファーザー』(1972年)や『地獄の黙示録』(1979年)などの名作で知られる映画監督のフランシス・フォード・コッポラは、1億2,000万ドル(約184億円)もの自己資金を投じて映画『メガロポリス』(2024年)を制作した。しかし、本作の世界興行収入はわずか1,440万ドル(約22億円)にとどまり、コッポラは多額の損失を被ることになった。
その結果、コッポラはベリーズに所有していたプライベートアイランド「コーラル・ケイ」を180万ドル(約2.8億円)で売却したと報じられた。不動産会社であるコーコラン・グループのピーター・マクリーン氏は、「コッポラはこの島で過ごす時間を大切にしており、彼にとって特別な場所でした。彼はリース契約の終了を非常に残念がっていました」と説明する。
コッポラは損失をまかなうため、一点物のF.P.ジュルヌ製腕時計をすでに手放している。この腕時計は少なくとも100万ドル(約1.5億円)の価値があったと見られる。
第77回カンヌ国際映画祭で『メガロポリス』がプレミア上映された際、コッポラは高額な制作費について「私の子どもたちは資金に頼らずキャリアを築いているので、大丈夫です。お金のことは関係ありません。むしろ大切なのは友人です。お金は消えるかもしれませんが、友人は決して裏切りません」と語った。

しかし今年3月、ポッドキャスト『テトラグラマトン with リック・ルービン』に出演したコッポラは、「借りた資金を全て『メガロポリス』の制作に注ぎ込んでしまったため、今は手元にお金がないのです」と語り、破産状態にあることを明かした。コッポラは「15年か20年経てば資金を回収できると思う」と付け足した。
※為替レートは2025年11月9日時点の数値で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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