シドニー・スウィーニー、映画『クリスティ』への想いを語る「この物語は命を救うと信じています」
シドニー・スウィーニーが女性ボクサーの先駆者クリスティ・マーチンを演じた伝記映画『クリスティ(原題:Christy)』が、先週末より全米で公開された。スウィーニーは同作のプロデューサーも務めている。
しかし、同作は130万ドル(約2億円)というオープニング成績で週末のランキングのトップ10入りを逃し、興行的に苦戦している。スウィーニーは11月10日(月)にインスタグラムを更新し、同作への想いを明かした。
デヴィッド(・ミショッド監督)が作ったこの映画と、私たちが伝えた物語を誇りに思います。そして、クリスティ・マーチンのように強く、不屈の精神を持つ人物を描けたことは光栄です。この経験は、私の人生における最高の栄誉の一つになりました。
これは、「生き残ること」「勇気」そして「希望」を象徴する映画です。私たちのキャンペーンを通じて、家庭内暴力に苦しむ多くの人々の認識を高めることができました。私たちは全員、クリスティの物語で命を救うことができると信じて参加しました。
この物語を見て、何かを感じ、信じ、そしてこれからも信じ続けてくれるすべての人に感謝します。たとえたった一人の女性であっても、クリスティが安全への第一歩を踏み出す勇気を与えたなら、成功と言えます。なぜなら、私たちは常に数字のためではなく、影響を与えるために作品を作っているからです。そして、この作品は私の人生の中で、最も影響力のあるプロジェクトでした。クリスティ、ありがとう。
スウィーニーは同作のプレミア上映にて、米『ハリウッド・リポーター』に次のように語った。「クリスティの物語は本当にすばらしいのです。たとえ私が演じなくても、何らかの形で関わって映画を届け、彼女がいかにすばらしいロールモデルであるかを多くの人に知ってもらいたいと思いました」
スウィーニーは同作のために肉体改造を行い、体重を約14キロ増した。完成した映画をマーチン本人が観た時、スウィーニーは涙を流したという。「マーチンは『まるでタイムスリップして、私の人生のそれぞれの瞬間に立ち会ったみたいでした。そうでなければ、私があんな風に話し、歩き、動いていたなんて分からないはずです』と言っていました。その言葉を聞けて、本当にうれしかったです」
『クリスティ』はブラック・ベア・ピクチャーズによる初の劇場公開作品となった。また、マーチンに家庭内暴力を働くトレーナーの夫役を、ベン・フォスターが演じている。
※為替レートは2025年11月11日時点の数値で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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