『エイリアン:アース』シーズン2制作決定 ノア・ホーリー、FX&ディズニーと新たな大型契約を締結
FXとディズニー・エンターテインメント・テレビジョンは、ノア・ホーリーが手掛けるドラマシリーズ『エイリアン:アース』のシーズン2制作を正式に決定した。撮影は2026年にロンドンで開始予定。
さらに、ホーリーはFXおよびディズニー・エンターテインメント・テレビ全体との新たなオーバーオール契約(包括契約)を締結。契約は複数年にわたり、総額は約100億円規模に上るとも報じられている。これにより、ホーリーはFXのみならず、ABCやHulu Originalsなどディズニー傘下の全テレビ部門でクリエイティブ活動を拡大していくという。

「ノアは常に我々を驚かせてくれる」── FX会長ジョン・ランドグラフがコメント
FX会長ジョン・ランドグラフは声明で「10年以上にわたり、ノア・ホーリーと共にFXの最高峰の作品を生み出してきたことは我々の誇りだ。彼の才能は、脚本家でありながら監督・プロデューサーとして物語を鮮やかに映像化する点にある。『エイリアン:アース』の次章、そして現在開発中の新プロジェクトにも大きな期待を寄せている」と語った。

『エイリアン:アース』とは? ──フランチャイズの原点から2年前を描く新章
『エイリアン:アース』は、1979年のリドリー・スコット監督による名作『エイリアン』の出来事の2年前を舞台にした物語。
人類と未知の生命体との遭遇を、社会構造・科学倫理・人間の恐怖心理など多層的なテーマで描く。シーズン1の最終話では、緊張感あふれる衝撃的な結末で幕を閉じており、今回の更新はファンにとって朗報となった。
ホーリーは米『ハリウッド・リポーター』の取材に対し「この物語は“どこかへ向かう途中の章”なんです。シーズン1は実験でもあり、観客が“エイリアン”の世界をテレビシリーズとして観たいと思うかどうかを確かめる機会でした。だから私は最初から閉じられた結末を描くつもりはなかった。これは次なる段階の始まりです」と語っている。

※本記事で紹介した商品を購入すると売上の一部がTHE HOLLYWOOD REPORTER JAPANに還元されることがあります。
ノア・ホーリー、ディズニーTV全体で新展開へ
ホーリーはこれまでに、FXで『FARGO/ファーゴ』や『レギオン』などを手掛け、高い評価を得てきた。『ファーゴ』は2014年から5シーズンにわたって放送され、エミー賞を7部門受賞。『レギオン』も独創的な映像とストーリーテリングで話題を呼んだ。
新契約についてホーリーは「この拡大契約により、ディズニー・エンターテインメント・テレビ全体で新しい挑戦ができることをうれしく思う。FXは常に大胆でキャラクター重視の物語づくりを支援してくれた。『ファーゴ』の頃から、創造的なリスクを恐れずに物語を追求することを後押ししてくれたんだ」とコメントした。
ディズニー・テレビジョン・スタジオ社長エリック・シュライアーも「『ファーゴ』で共に仕事をしたときから、ノアが唯一無二の才能であることを確信していた。彼が今後もFXとのパートナーシップを継続し、さらにディズニー全体へと活動の場を広げていくことをとてもうれしく思う」と賛辞を寄せる。

豪華キャストと製作陣が再集結
『エイリアン:アース』のシーズン1には、シドニー・チャンドラー、アレックス・ロウザー、ティモシー・オリファント、エッシー・デイヴィス、サミュエル・ブレンキンほか、多彩なキャストが集結。
製作総指揮には、リドリー・スコット、デヴィッド・W・ズッカー、エミリア・セラーノ、ボブ・デラウレンティスらが名を連ね、スタジオはFXプロダクションズが担当している。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
【関連記事】
- 『エイリアン:アース』シーズン2はどうなる?シーズン1の衝撃のラストが示す行方とは
- 【インタビュー】話題のドラマ『エイリアン:アース』ユタニ役のサンドラ・イー・センシンダイバーに単独インタビュー! 「女性は依然として業界で過小評価されている」 多様性と女性のエンパワーメントへの思いを語る
- 『エイリアン:アース』製作者ノア・ホーリーが語る|人間とゼノモーフの境界線とは
- 『エイリアン:アース』の前に見るべき歴代シリーズ完全解説【時系列&作品ガイド】
- シガニー・ウィーバー、『エイリアン:アース』を絶賛-TVで観られる新作ドラマに驚嘆
