モーガン・フリーマン、生成AIによる声の無断利用に怒り示す――「金を盗んでいるのと同じだ」
モーガン・フリーマン 写真:Luke Varley/Paramount+
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名優モーガン・フリーマンが生成AIに苦言
俳優のモーガン・フリーマンは、最新のガーディアン紙のインタビューで、自身の声が生成AIに利用されることについて「腹立たしい」と率直に明かした。
フリーマンは「偽物で私の真似をしないでください。そんなことは許せません。私はこの仕事で報酬を得ているので、これは私からお金を盗んでいることと同じです」と心境を語った。フリーマンによれば、自身の声が無断でAI利用された例は「かなりの数に上る」といい、それらのコンテンツを削除するために顧問弁護士が奔走しているという。
フリーマンは以前もこの問題に対して抗議している。2024年6月、フリーマンは自身の声を利用したAI音声コンテンツを報告したファンに対し、X(旧Twitter)で「すばらしいファンの皆さんの警戒心とサポートに感謝します」と述べたうえで、「詐欺」「アイデンティティ保護」というハッシュタグを付けた。
「バーチャル俳優」に対するハリウッドの厳しい見解
生成AIは最近、ハリウッドでさまざまな議論を巻き起こしている。SAG-AFTRA(全米映画俳優組合)は、AIで生成されたバーチャル俳優「ティリー・ノーウッド」について9月にコメントを発表した。
「はっきり言えば、『ティリー・ノーウッド』は俳優ではなく、無数のプロのパフォーマーの演技を、無許可・無報酬で学習させたコンピュータープログラムによって生成されたキャラクターです。このキャラクターには人生経験も感情もありません。そして我々が見てきた限り、観客は人間の経験から切り離されたAI生成コンテンツには興味を示しません。ティリー・ノーウッドは盗んだ演技で俳優の仕事を奪い、パフォーマーの生活を脅かし、人間の芸術性を貶めるという問題を生み出しています」

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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