ジュディ・デンチ、視力低下を告白「もうだれの顔もわからない」――病状と日常の困難を語る
名優ジュディ・デンチが、自身の視力低下について率直に語り、「いまやだれの顔も判別できない」と明かした。
アカデミー賞受賞歴を持つデンチは、以前より加齢黄斑変性症と診断されていることを公表しており、メイヨークリニックによれば、この疾患は50歳以上に多く、視界がぼやけたり、中心視野が狭まったりする症状を引き起こすという。
ITVが、スクリーンへの出演機会が減っている理由を尋ねると、デンチは「もう見えなくなってしまったのよ。あの病気を抱えていてね」と語った。
これに対し、友人であり俳優仲間のイアン・マッケランが「われわれには君が見えているよ」とユーモラスにツッコミを入れると、90歳のデンチは微笑みながらも、「ええ、あなたの輪郭はわかるし、長年の仲だからあなたがだれかはわかる。でも、いまはだれの顔も認識できないのよ……テレビも見えないし、本を読むこともできない」と現状の厳しさを吐露した。

会話はさらにユーモアを交えて続き、マッケランが「じゃあ、まったく知らない人に『また会えてうれしいわ』と声をかけたりするのかい?」と冗談を飛ばすと、デンチは笑いながら「ときどきね」と正直に認めた。
デンチは2012年、診断を受けて以降、すでに脚本を自力で読むのが難しくなっていたことをデイリー・ミラー紙に語っている。当時から、家族や友人に読み上げてもらうことが欠かせない状況だったという。

「普段は、娘やエージェント、友人が脚本を読んでくれるの。実はそれが嫌いじゃないのよ。座って耳を傾けていると、頭の中で物語を思い描けるからね」と当時のデンチは語った。また、「いちばんつらいのは、夜にレストランで食事をしていても、向かい合っている相手の顔が見えないことなの」と、その切実さを明かしていた。
英国を代表する名優として知られるデンチは、『007』シリーズでの鮮烈な存在感や、1998年の『恋におちたシェイクスピア』など、数多くの作品で圧倒的な演技力を発揮してきた人物である。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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