『ザ・ボーイズ』シーズン5、血まみれの予告編が解禁──ブッチャーが世界を救う最終決戦に挑む
人気ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン5の予告編が、サンパウロで開催されたCCXP(Comic Con Experience)にて解禁された。映像では、シーズン4のラストを経て、ホームランダーの独裁国家と化したアメリカを舞台に、ビリー・ブッチャー(演:カール・アーバン)率いるチームが苦戦を強いられる様子が描かれている。
ブッチャーが「戦場で命を投げ出すのは君たちが初めてではないだろう。しかし、命を懸けて世界を救うのは君たちが初めてだ」と仲間に語りかける場面もあった。
『ザ・ボーイズ』シリーズは、Prime Videoの看板作品として君臨してきた人気作。スピンオフ作品『ジェン・ブイ』を生み出し、ストリーミング時代を代表するシリーズだ。2021年の米議事堂襲撃を想起させるような先見性を感じさせるエピソードも多く、単なるヒーロー作品の枠を超えた存在となっている。
『ザ・ボーイズ』の世界観を決定づけたトランプ時代

製作を手がけるエリック・クリプキは、2016年に企画を始めた当時について「ドナルド・トランプ大統領の台頭がシリーズの方向性を大きく変えた」と語る。
「当初は、有名人として腐敗していくスーパーヒーローという、リアル志向の物語を作りたかった。トランプについては 『候補者にならないだろう』と感じていたが、トランプは当選し、私たちは思いがけず現実の世界を風刺するメタファーを手に入れた。そのとき私は、有名人と権威主義が交差する場所、そしてエンタメとSNSがいかにファシズムを売り込むために利用されているかを掘り下げるべきだと思ったんだと」と振り返った。
サンパウロで開催されたCCXPには、エリン・モリアーティ(アニー・ジャニュアリー役)やラズ・アロンソ(マザーズミルク役)、福原かれん(キミコ役)ら主要キャストも登壇し、最終章への期待をさらに高めた。
『ザ・ボーイズ』シーズン5は2026年4月8日に米国で配信開始予定。初日に2話が公開され、同年5月20日にシリーズ最終回を迎える。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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