ジョニー・デップ、『巨匠とマルガリータ』初の英語映画化にプロデューサーとして参加! 2026年後半の撮影開始を目指す

ジョニー・デップと『IN.2 Film』チーム(レッドシー国際映画祭にて) 写真:Red Sea International Film Festival.
ジョニー・デップと『IN.2 Film』チーム(レッドシー国際映画祭にて) 写真:Red Sea International Film Festival.
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ジョニー・デップが、ミハイル・ブルガーコフの傑作小説『巨匠とマルガリータ』初の英語版長編映画化作品で、プロデューサーを務めることが明らかになった。

本作のプレゼンテーションのために、サウジアラビア・ジェッダで開催されたRed Sea International Film Festival(レッドシー国際映画祭)へ足を運んだジョニー・デップ。自身の制作会社『IN.2 Film』が手がける今回の企画を、プロデューサー陣と共に正式発表した。製作は、『IN.2 Film』と『Tribune Pictures』との共同体制となる。監督は現時点で未定で、さらにキャストの詳細もまだ公表されていない。製作開始時期としては、2026年後半が想定されている。

『巨匠とマルガリータ』初の英語長編映画化

原作の『巨匠とマルガリータ』は、1928年から1940年にかけてソ連で執筆された、風刺性と幻想性を併せ持つ長編小説だ。今回の企画は、同作としては初の英語長編映画化となるが、ブルガーコフの原作自体はこれまでにも世界各地で映像化・舞台化が行われてきた。

物語は、1930年代のモスクワとポンテオ・ピラト時代のエルサレムという2つの時代と場所を行き来しながら展開される。中心となるのは悪魔がモスクワに再び姿を現すという出来事で、話せる猫・ベヒーモスをはじめとする奇妙で厄介な一行が次々と姿を現す。そして彼らが堕落した市民たちの世界に、騒動と混乱を巻き起こす様子が描かれる。

ジョニー・デップと『IN.2 Film』チーム(レッドシー国際映画祭にて) 写真:Red Sea International Film Festival.
ジョニー・デップと『IN.2 Film』チーム(レッドシー国際映画祭にて) 写真:Red Sea International Film Festival.

ジョニー・デップ、ハリウッド復帰へキャリアを加速

デップにとって、本作はキャリアの現在地を象徴する一本になりそうだ。これまで主演を務めた『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』(2023)と監督作『モディリアーニ!』(2024)の2本は、いずれもレッドシー国際映画祭を主催するサウジアラビアの非営利団体『レッドシー映画財団』から一部資金提供を受けた。さらに『モディリアーニ!』(2024)は、2024年の同映画祭で授賞式ガラ上映という厚遇も得ている。

大手スタジオ作品への出演も

さらに、デップは並行して複数のスタジオ作品にも関わっている。『MINAMATA―ミナマター』(2020)以来の大作映画への主演作となる『Day Drinker(原題)』では、ペネロペ・クルスと共演し、マーク・ウェブ監督とタッグを組んでいる。すでに2025年4月からスペインで撮影が進められているという。また10月には、チャールズ・ディケンズ原作『クリスマス・キャロル』の新たな映画化へも出演することが決定した。この作品ではタイ・ウェスト監督のもと、デップはスクルージ役を演じる。

なお、当初一部報道では、ジョニー・デップ自身が『巨匠とマルガリータ』に出演すると伝えられていた。しかし、現在はプロデュース業に専念するとされており、キャストについては今後の発表を待つ段階となっている。

エグゼクティブプロデューサーには以下のメンバーが名を連ねている。

  • ネヴィン・シャリット
  • アンドルー・フォーマン
  • コンスタンティン・エルキン(World Visions)
  • マイケル・パレッタ(Tribune Pictures)
  • 故マイケル・ラング

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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