シガニー・ウィーバーが語るキャリア:『エイリアン』の転機と『アバター』の挑戦
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』のプロモーション中、シガニー・ウィーバーがサウジアラビア・紅海国際映画祭に登壇し、長年のキャリアと代表作について振り返った。
ウィーバーは同映画祭の功労賞を受賞し、トークイベントに参加。テレビ界の大物だった父パット・ウィーバーの影響で幼い頃からエンタメの世界に惹かれたと語り、若い頃の舞台経験や喜劇への愛情を回想した。
“リプリー”が時代を先取りしていた

1979年の『エイリアン』で演じたエレン・リプリーについては、「当時はただ“良い小さな映画”を作ろうとしていただけだった」と述べつつ、後に強い女性像として称賛され続けたことに驚いている様子。
脚本段階では宇宙船の乗組員が全員男性として書かれていたが、制作側が「観客の予想を裏切るため」女性主人公に変更。結果的に“女性が自分自身を救う物語”となったことが、時代を超えて影響を与えたと振り返った。
ウィーバーは「リプリーが多くの人に“自分を信じて生き抜く力”を思い出させているのだと思う」と語り、その後の続編『エイリアン2』でオスカー候補になった時点で、キャラクターが特別な存在になったと実感したという。
キャメロンとの20年、“家族”のような『アバター』撮影

『アバター』シリーズについては、ジェームズ・キャメロン監督による革新的なモーションキャプチャ技術を絶賛。「俳優が“どんな存在にもなれる”ように、この技術を発明した」と語り、実際の撮影では小さなカメラやスーツの存在をすぐ忘れるほど自由に演技できると説明した。
また、長期にわたる撮影でキャストが“家族のような間柄”になっていると語り、若いキャストの成長を見守ってきた喜びも語った。
キャメロンの“反AI”姿勢にも触れ、「彼は科学者のような人なのに、俳優と向き合うための技術を追求している。撮影現場では常にそばにいて一緒に演技を作り上げる」と語った。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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