福士蒼汰『楓』の共演陣から気遣い称賛され大照れ「これからは我を出していこうと思う」
人気バンド「スピッツ」の代表曲に着想を得た映画『楓』の公開記念舞台挨拶が20日、東京都内のユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、出演の福士蒼汰、福原遥、宮沢氷魚、石井杏奈、Travis Japanの宮近海斗と行定勲監督が登壇した。
同曲は1998年発売のアルバム『フェイクファー』に収録され、同年にシングルカットされて大ヒットした。行定監督は、「名曲のあまりの奥深さに翻弄されながら、必死で作った作品。素晴らしいキャスト、スタッフに恵まれて温かく切ない映画ができたと思う。10年、20年後も色あせない映画になることを願っています」と真摯に語った。


映画『楓』オリジナル・サウンドトラック
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双子の弟が事故で亡くなり、ショックを受けた恋人のために兄が身代わりになって支えようとするラブストーリー。福士はもともとスピッツのファンで、「抽象的な歌詞が多いけれど、その一つ一つが映画を見ることで具体になる。映画や音楽がある意味を、より深く感じることができると思う」と言葉に力を込めた。

さらに、「人間は皆、ウソや偽りを抱えて生きているけれど、この映画の登場人物はピュアで人間味があって応援したくなる。この人の感情になったら、ヤバい、涙が出てしまうかもということもあるので、目線を変えて2度、3度と見てほしい」とアピール。福原も、「喪失を経験した2人が、自分たちのペースで一歩一歩前を向こうとしている姿に背中を押され、そっと寄り添ってくれるあったかい作品になりました」と笑顔で話した。
物語に絡め、自分の気持ちと相手の気持ちのどちらを優先させるかという質問に、福士は「距離が遠くても近くても、気にかけすぎると大変なことになるから、気にかけないようにしている」と微妙な回答。すると石井が、「気を使いすぎなんですよ。私も初対面なのにたくさん質問してくれて、和む空気をつくってくれた」と明かした。

続けて宮沢も、「途中参加だったけれど初日からいるようで、現場にいると心地良くなってきた」と感謝。福士は照れながら、「これからはもうちょっと我を出していこうと思います」と応じた。

スピッツ「楓」収録アルバム
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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