生と死の境界線を描く映画『安楽死特区』完成披露 毎熊克哉「代表作になる」
髙橋伴明(たかはし・ばんめい)の最新作である、映画『安楽死特区』の完成披露上映会が1月5日、東京・渋谷のユーロライブで行われ、出演の毎熊克哉、大西礼芳、奥田瑛二、プロデューサーの高橋惠子、原作者で製作総指揮の長尾和宏氏が舞台挨拶に登壇した。
伴明監督は欠席し、妻の惠子が「軽い脳梗塞で入院しておりまして、回復に向けて過ごしています」と説明。続けて「寒い時期での撮影でしたし、命を削って臨んでいたのだと思う。ここに来られないことがつらいと思っていますが、皆さんにくれぐれもよろしくと申していました」と語った。

在宅医でもある長尾氏が2019年に発表した同名小説の映画化。安楽死法案が可決された近未来の日本で、人間の生と死、尊厳とは何かを問いかける社会派ドラマだ。

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若年性パーキンソン病で余命半年と宣告されたラッパーの主人公を演じた毎熊は、『「桐島です」』(2025)に続き伴明監督作に主演。脚本は2冊同時に送られてきたそうで、「全然毛色の違う役で、両方私で大丈夫かと思った。生と死を取り扱っている作品だけに、伴明監督はどれがいいのかということを探って、『「桐島です」』より慎重だった印象が強い」と撮影を振り返った。

主人公のパートナーのジャーナリストを演じた大西は、「内容的には重く慎重にならなければいけなかったけれど、セリフは軽やかでリズミカル。混乱しながら現場に行っていた」と苦笑い。それでも、「打ち上げの後、毎熊さんと2人で帰ることになった時、『僕たちの代表作になるね』と言ってくれたんです」とうれしそうに明かした。毎熊は「多分、酔っぱらっていたんでしょう」と照れることしきりだ。

伴明監督の盟友である奥田は、安楽死特区に関わる特命医役。「脚本を恐る恐る読んだら、全く自信がなくなった。でも、ショッキングで面白い。その中でどうやるかが難しかったが、命を預かる一人の医師として持っているコアなものを信じて演じさせていただいたということは言える」と手応えを口にした。

取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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