Apple TVでF1配信スタート、開幕戦オーストラリアGPの視聴数が予想上回る
Apple TVが2026年シーズンから米国で配信を開始したF1(フォーミュラ1)中継が好調なスタートを切った。Appleのサービス部門シニア副社長エディ・キューによると、開幕戦となったオーストラリアGPの視聴数は前年の放送を上回り、F1とApple双方の予想を超える反応を得ているという。Appleは映画や配信サービス、アプリなど自社エコシステムを活用し、米国市場でのF1人気拡大を狙っている。
Apple TV配信のF1、開幕戦で視聴数増
Appleのサービス部門シニア副社長エディ・キューは、米メディアの取材に対し、2026年F1シーズンの開幕戦となったオーストラリアGPについて「ファンから非常にポジティブな反応を得ており、視聴数は前年同期比で増加した。F1とApple双方の期待を上回るスタートとなった」と語った。
Appleは具体的な視聴者数を公表していないが、2025年にESPNで放送された同レースの平均視聴者数は約110万人とされている。オーストラリアGPは米国では深夜から早朝にかけての放送となるため視聴条件が厳しいが、それでも前年を上回ったことは好材料とみられている。
Appleは昨年、米国におけるF1の配信権を獲得。今回のオーストラリアGPがその契約下での最初のレースとなった。
Apple、エコシステム活用でF1人気拡大を狙う
AppleはF1をApple TVのライブスポーツ戦略の柱の一つとして位置付けている。すでにMLS(メジャーリーグサッカー)やMLB(メジャーリーグベースボール)と並び、年間を通じてライブ配信を行う主要コンテンツとなっている。
同社はApple NewsやApple Music、Apple Sportsアプリなど自社サービスを活用してF1を積極的にプロモーションしているほか、他社との提携も進めている。なかでもNetflixとは協力関係を築き、人気ドキュメンタリーシリーズ『Formula 1: 栄光のグランプリ』をApple TVで配信するほか、カナダGPをNetflixで配信する契約も結んでいる。
またApple TVでは、マルチビューやドライバーカメラ、ポディウムビューなど複数の視聴モードを提供。さらに4K映像とDolby Visionによる高画質配信も導入している。
キューは「マルチビューやドライバーカメラなど、拡張された視聴体験をファンが楽しんでいる。Apple SportsアプリもオーストラリアGPの週に過去最大の利用を記録した」と説明した。
映画『F1®/エフワン』成功も追い風に
AppleはF1を題材にした映画でも成功を収めている。ブラッド・ピット主演の『F1®/エフワン』は昨年公開され、今週末開催の第98回アカデミー賞では作品賞にもノミネートされている。

Appleによると、この作品はApple TVの視聴数拡大にも大きく貢献し、2025年12月には同サービスの月間エンゲージメントと視聴数が過去最高を更新したという。
さらに続編の企画も進んでいる。映画のプロデューサーを務めたフェラーリのドライバー、ルイス・ハミルトンはオーストラリアGPの会場で、すでに続編の脚本制作が進んでいることを明かしている。
米国市場でのF1拡大へ新戦略
F1は近年、米国市場で人気を拡大している。これまでESPNが放送を担い、米国ファンの再獲得に一定の成果を上げてきたが、同局にとってはNFLやNBAほど優先度の高い競技ではなかった。
その点、AppleではF1を重点コンテンツとして扱う姿勢を明確にしている。配信視聴だけでなく、現地観戦やファンコミュニティの拡大など、米国での持続的な人気形成を目指している。
F1のCEOステファノ・ドメニカリは以前、「F1は何十年もの間、米国で盛り上がったり衰えたりを繰り返してきた。私たちは米国のファンに継続的に語りかける努力が足りなかった」と語っている。
そのうえで「戦略は完全に変わった」と述べ、米国市場への長期的な投資を進める方針を示している。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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