オスカーファッション総評|第98回アカデミー賞ベスト&ワーストを徹底解説
第98回アカデミー賞のレッドカーペットは、今年の「オスカーファッション」を象徴するように、大きな失敗が少なく安定感のあるスタイルが目立った。一方で、スターたちが真価を発揮するのは式後のパーティーであるという傾向も改めて浮き彫りとなっている。本稿では、注目を集めたオスカーのベストドレッサーと、期待をやや下回った装いを振り返る。
オスカーを彩ったベストドレッサーたち
今年のレッドカーペットは、総じて完成度の高い装いが目立った。なかでもゼンデイヤは、ルイ・ヴィトンのミニマルなタンカラーのドレスで登場し、さりげなくも強い存在感を放った。エマ・ストーンはクラシックな気品を感じさせるビーズ装飾のドレスで、往年のヒロイン像を想起させるスタイルを披露した。

さらに、エル・ファニング、ローズ・バーン、デミ・ムーアといった面々が、伝統的なハリウッドのグラマーを現代的に再解釈した装いで会場に華を添えた。妊娠8カ月のウンミ・モサクも、圧倒的な美しさで注目を集めている。

She’ll next be seen in David E. K
ブランドとしてはシャネルの存在感が際立った。ニコール・キッドマン、テヤナ・テイラー、グレイシー・エイブラムス、そして主演女優賞を受賞したジェシー・バックリーらを美しくスタイリングし、成功を収めたと言える。また、男性ではペドロ・パスカルが同ブランドで洗練された装いを見せた。
メンズスタイルの成功と課題
男性陣では、シャブージー、ジョー・アルウィン、ロバート・ダウニー・Jr.、ポール・メスカルらが安定したスタイルで評価された。とりわけメスカルはクラシックな英国調の装いで個性を打ち出した。
一方で、グレーシャツのトレンドには疑問も残る。画面映えに欠け、ややラフに見えてしまう傾向があり、フォーマルな場には不向きとの指摘もある。また、ルイス・プルマンやマヌ・リオスのようにカジュアル寄りの装いは、この日の重要性を踏まえるとやや物足りなさが残った。
期待を下回ったファッションと惜しい選択
一部の女優たちは、ポテンシャルを活かしきれなかった印象もある。オデッサ・アジオンはボヘミアン調のドレスが体型を覆いすぎ、クリステン・ウィグはシルエットのバランスに課題が見られた。アン・ハサウェイも、装飾過多なデザインが全体の調和を損ねたとの指摘がある。
また、ティモシー・シャラメは近年ファッション面で苦戦が続いている。今回のオールホワイトのスタイルも、ヘアスタイルや小物とのバランスが取れておらず、かつての洗練された印象からはやや遠ざかった。

アフターパーティーに偏る“本気スタイル”
今回のアカデミー賞で改めて浮き彫りとなったのは、スターたちが最も大胆な装いを披露するのがアフターパーティーであるという傾向だ。契約関係により、レッドカーペットでは保守的なブランド選択が優先され、より自由度の高いスタイルは後の場に“温存”されるケースが多い。
たとえば、ミッキー・マディソンやケイト・ハドソンのように、より挑戦的なドレスを本番で見たかったという声もある。今後は新世代のクリエイティブ・ディレクターたちが、こうした流れに変化をもたらすかが注目される。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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