ニコラス・ブレンドン死去、54歳 『バフィー〜恋する十字架〜』ザンダー役で人気
米ドラマ『バフィー〜恋する十字架〜』でザンダー・ハリス役を演じた俳優、ニコラス・ブレンドンが死去した。54歳だった。
家族は米『ハリウッド・リポーター』に声明を寄せ、「自然死で、眠るように亡くなった」と明らかにしている。
■『バフィー』でブレイク、“親友ポジション”で人気を獲得
ブレンドンは『バフィー〜恋する十字架〜』において、主人公バフィーの親友ザンダー・ハリスを演じ、全7シーズンにわたり出演。
愛すべき“いじられ役”として人気を博し、同作は1990年代後半から2000年代初頭を代表するドラマシリーズとなった。
ザンダーは、それまでの“オタク像”を刷新したキャラクターとされ、『The O.C.』のセス・コーエンなど、後続キャラクターにも影響を与えた。
■映画・ドラマで幅広く活躍
代表作は『バフィー〜恋する十字架〜』にとどまらず、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』、『サイコ・ビーチ・パーティ』(2000年)、『Kitchen Confidential』(ブラッドリー・クーパー共演)など、映画・テレビ双方でキャリアを築いた。
特に『サイコ・ビーチ・パーティ』はカルト的な人気を獲得し、現在でも根強い支持を集めている。

■家族の声明「情熱的で創造的な人物だった」
家族は声明で「情熱的で繊細、そして創作への意欲に満ちた人物でした。彼の芸術は、彼自身を最も純粋に表していました」と述べた。
近年は俳優業に加え、絵画やアート制作にも取り組み、新たな表現の場を模索していたという。
■健康問題と向き合い続けた晩年
ブレンドンは近年、心臓発作、先天性心疾患、馬尾症候群(脊椎疾患)といった健康問題を公表していた。
また、依存症やメンタルヘルスの問題とも長年向き合ってきた。
過去には逮捕や法的トラブルも報じられたが、その都度謝罪し、治療と回復に努めていた。
家族によれば、亡くなる直前まで治療を続け、「将来に前向きだった」という。
■“オタクをクールにした男”としての功績
2017年のインタビューでブレンドンは、ファンとの交流についてこう語っている。
「“あなたのおかげで高校でモテた”と言われることが多い。オタクで不器用でもいいと思わせられたのだと思う」
ザンダーというキャラクターは、弱さやユーモアを持つ“普通の男性”がヒーローの隣に存在する価値を示し、ポップカルチャーにおける人物像を変えた。
■俳優としての近年の活動
俳優としての活動は2021年頃まで続き、ジャンル映画などにも出演。
また、吃音を克服した経験をもとに、吃音(きつおん)を持つ人々への支援する団体「Stuttering Foundation of America」の広報活動にも関わっていた。
■『バフィー』世代に刻まれた存在
ニコラス・ブレンドンは、“完璧ではないヒーロー”という新しいキャラクター像を体現した俳優だった。
その波乱に満ちた人生とともに、『バフィー〜恋する十字架〜』での功績は、今も色あせることはない。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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