『ストリート・キングダム』公開|田口トモロヲ11年ぶり監督作、仲野太賀が号泣「あきらめなくて良かった」
俳優の田口トモロヲの11年ぶりとなる監督作『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』の公開記念舞台挨拶が28日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。
1978年、アンダーグラウンドから大きなうねりを巻き起こし、後の日本のロックシーンに多大な影響を与えた若者たちの実話に基づく青春群像劇。田口は出演の峯田和伸、若葉竜也、吉岡里帆、仲野太賀、間宮祥太朗、脚本の宮藤官九郎とともに登壇し、「11年もかかり、なんてのろまでのん気だったと思うが、自分のスピードで映画を完成させ公開までたどり着けて第一歩が踏めたと思う」と感慨深げに話した。

写真家の地引雄一の著書「ストリート・キングダム」が原作だが、宮藤は「原作は半分が写真で、もう半分が記録。セリフは想像するしかなかったので、どう書いていいのか分からなかった」と苦笑い。田口も、「最初はリスペクトしたドキュメンタリーとして立ち上げたが、世間的な理解はゼロというかマイナスな感じ。だから一つ一つ解体して人物を立ち上げなければならず、できる限りの資料を集めて宮藤くんにムチャぶりした」と謝罪した。

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主演の峯田は、地引の立場で若者たちを見守り時に鼓舞する役どころ。普段はロックバンド「銀杏BOYZ」で活動しているだけに「ちゃんとした人が格好良い音楽を作るとは限らず、生活が破綻している人が格好良い音を鳴らすこともある。僕の周りにも個性的な人がいるが、そういう人たちの協力があって音楽ができていることを改めて感じた」と話した。

若葉、仲野、間宮は田口が監督、宮藤が脚本、峯田が主演の2003年『アイデン&ティティ』に影響を受けた世代。特に仲野は当時カリスマと言われた「ザ・スターリン」の遠藤ミチロウがモデルの未知ヲ役で、「プレッシャーたるや相当なもの。パフォーマンスも過激で、自分は論理的に考えるタイプだが初期衝動と熱量をたぎらせることを大事にした」と振り返った。
若葉とは中学時代からの付き合い。『アイデン&ティティ』と同じ座組の作品で共演できたことに、「あまりに感慨深くて…」と涙腺が崩壊。「ヤバいなあ、こんなはずじゃなかった。あまりに難しい役を自分のものにして、なんて素晴らしい表現をしている竜也を見て、すっげえ格好良いなと思いました」と声を詰まらせながら親友への思いを明かした。

峯田や吉岡がもらい泣きする中、若葉も照れながら「そういう映画なんです。夢をかなえてくださったスタッフ、仲間たちに感謝しきれない」と感激の面持ち。田口も、「『アイデン&ティティ』の財産は全て使いました。心が折れそうになったこともあったけれど、あきらめなくて良かった。原作を読んで感動し、映画の形で送り出した僕たちの気持ちが伝わればいいと思っている」と期待を口にした。
夢か、現実か。才能か、生き方か。本作は、その問いを観客に突きつける“体験型のロック映画”だ。

取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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