ヘンリー王子&エルトン・ジョンら、タブロイド紙とのプライバシー訴訟で控訴へ――73億円の訴訟費用にも異議
ヘンリー王子、歌手のエルトン・ジョンをはじめとする6人の著名人は、英『デイリー・メール』紙と日曜版『メール・オン・サンデー』の発行元を相手取ったプライバシー侵害訴訟で、控訴する意向を示した。
原告側の6人は、違法な情報収集が行われたとの主張を立証できなかったとして、7月に高等法院で敗訴した。被告のアソシエイテッド・ニュースペーパーズ(ANL)は、原告側の主張を強く否定していた。ロンドンで11週間にわたって行われた審理の末、原告側の請求はすべて棄却された。
民事訴訟の審理では、ヘンリー王子自身も証言台に立った。王子は、自身に関する14本の記事に記載された詳細な情報は、「記者たちが電話を盗聴していたことを明白に示している」と主張。
一方、『デイリー・メール』紙と『メール・オン・サンデー』の現役記者および元記者、幹部らが証言台に立ち、違法な情報収集への関与を否定した。同社の弁護団は法廷で、記者たちは「記事の取材にあたり、一貫して正当な手法を用いたことを説得力をもって説明した」と主張した。同社は、主に取材対象者の友人や、周辺の交友関係者たちから情報を得ていたという。
審理の結果、高等法院のニクリン判事は、王子側は違法な情報収集があった事実を立証できなかったと判断した。この判決を受け、原告側は最大3,450万ポンド(約73億円)に上る訴訟費用を共同で負担する可能性がある。判決から約1カ月後の8月には、最終的な費用総額が確定するまでの間、原告側は954万ポンド(約20億円)を先払いするよう命じられた。
現地時間11月6日(金)、ヘンリー王子、エルトン・ジョンとその夫デヴィッド・ファーニッシュ、俳優のエリザベス・ハーレイ、サディ・フロスト、政治活動家のローレンス男爵夫人の共同広報担当者は、控訴院に対して控訴の申請を行ったと発表した。
この声明には、訴訟に加わっていた自由民主党の政治家サイモン・ヒューズ卿の名前は含まれていない。
声明によると、控訴の対象は、ニクリン判事による請求棄却の判決に加え、その後に出された高額な訴訟費用の負担命令にも及ぶ。
広報担当者は、「原告らは、前例のないこれらの判断に謹んで異議を申し立てる。法的な観点からも、事実認定の面からも誤りがあると考えている」と述べた。
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