『フュリオサ』はワーナー・ブラザースの映画祭での好調な流れを継続できるか?
『デューン』から『ジョーカー』まで、同スタジオは最も芸術的に挑戦的なブロックバスターをAリストのヨーロッパの映画祭で立ち上げることに独自の成功を収めてきた。
ジョージ・ミラー監督の『フュリオサ:マッドマックス・サーガ』がカンヌで世界初公開を控える中、ワーナー・ブラザースは、芸術的に挑戦的なブロックバスターを主要なヨーロッパの映画祭で立ち上げることに成功してきた流れを継続することを目指している。ワーナー・ブラザースは、2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(全世界で3億8000万ドルの興行収入を上げ、アカデミー賞6部門を受賞)や2019年の『ジョーカー』(ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、全世界で10億ドル以上を稼ぎ出した)のように、映画祭でのプレミアを商業的・批評的勝利に変えてきた実績がある。同スタジオの戦略的な映画祭立ち上げは、ブロックバスターの魅力と批評家の称賛を効果的に組み合わせており、『フュリオサ』に対する高い期待を抱かせている。
ワーナー・ブラザースは、2021年のヴェネツィア国際映画祭でドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『デューン』の立ち上げにも成功し、商業的成功とアカデミー賞6部門の受賞を達成した。現在、『フュリオサ』は、シャーリーズ・セロンの不在やアニャ・テイラー=ジョイがこのフランチャイズの中核である若い男性の観客を引き付けられるかどうかなど、独自の課題に直面している。これらの課題にもかかわらず、ワーナー・ブラザースが映画祭でブロックバスターのスペクタクルと芸術的な完全性を融合させてきた歴史は、業界の目を『フュリオサ』の公開成績に向けさせている。今年のカンヌは、ワーナー・ブラザースが映画祭での成功の評判を維持できるかどうかを試す場となるだろう。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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