中国の興行収入:日本のアニメ『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』が週末トップに、グアン・フーのカンヌ受賞作『ブラック・ドッグ』は静かな幕開け
ハリウッドが次に中国市場に挑戦するのは、6月21日公開のピクサーの『インサイド・ヘッド2』、そして6月22日公開のソニーの『バッドボーイズ RIDE OR DIE』となる。
日本のアニメが再び中国の興行収入で首位に立った。中国の映画観客数が低迷する中、バレーボール映画『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』が、週末の興行収入を独占した。Artisan Gatewayのデータによると、土曜日に公開されたこの映画は、金曜日から日曜日までの期間で980万ドルのデビュー興収を記録し、首位を獲得した。
ワンダ・ピクチャーズの青春コメディ『Be My Friend(原題)』が400万ドルで2位となった。また、中国の大ヒット作家グアン・フーの国際的に高く評価されている異色のドラマ『ブラック・ドッグ』は、5月のカンヌ国際映画祭でアン・セルタン・ルガール賞を受賞したが、ニッチなアートハウス作品として公開し、2日間で240万ドルを収め、7位となった。
『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』は、日本の漫画家古舘春一の人気漫画『ハイキュー!!』を原作とし、アニメテレビシリーズの続編となる。この作品は満仲勧が脚本・監督を務め、プロダクションI.G、東宝アニメーション、ソニー・ミュージックエンタテインメントジャパンの共同製作である。世界のほとんどの地域では、ソニーのクランチロールが劇場公開を担当したが、最近アニメに焦点を当てている北京を拠点とする専門配給会社Road Picturesが、国営の中国電影集団と共に中国での公開を担当した。
何念監督の『Be My Friend』は、同名の人気中国テレビシリーズの映画化作品である。中国の映画館で9日間上映され、2,080万ドルを稼ぎ出した。
ウー・バイ監督のクライムコメディ『Walk the Line』は2週目で3位に入り、360万ドルを追加し、合計2,130万ドルとなった。F・ゲイリー・グレイの『交渉人』の香港リメイク版『Crisis Negotiators(原題)』は270万ドルで4位に入り、2週間の合計興収は1,760万ドルとなった。
6月7日に中国で公開されたワーナー・ブラザーズの『マッドマックス:フュリオサ』は、中国の興行収入ランキングを下げ続けている。視聴者からは比較的高い評価を得ているものの、興行収入はわずか650万ドルにとどまっている。
月曜日時点で、中国の年初来の総興行収入は32億ドルで、2023年の同時期と比べて2.7%減少した。今後の中国でのハリウッド・スタジオ作品としては、6月21日のピクサーの『インサイド・ヘッド2』、6月22日の『バッドボーイズ RIDE OR DIE』が予定されている。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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