大竹しのぶ『インサイド・ヘッド2』で9年ぶりカナシミ役「存在もトーンも私の中にあった」
米ディズニー&ピクサーの最新アニメーション映画『インサイド・ヘッド2』の日本語吹き替え版の完成披露試写会が2日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、声優を務めた大竹しのぶ、多部未華子、横溝菜帆、マヂカルラブリーの村上、小清水亜美が舞台挨拶に登壇した。
小学生の少女ライリーが頭の中に抱える感情をキャラクター化して描き、2015年のアカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞した『インサイド・ヘッド』の9年ぶりの続編。高校入学を控えたライリーに新たな感情が生まれ、少しずつ大人への階段を上っていく物語だ。
大竹は前作に続き「カナシミ」の声を担当し、「またカナシミに出合えたのがうれしくて、その存在や(声の)トーンは私の体の中にあって、懐かしみながら録音(アフレコ)ができた」と満足げな笑顔。だが、事前の取材では「2年前に録音した時は…」との勘違いを訂正され「時間があっという前に過ぎて、この年になってしまった。カナシミですね」と照れながら明かした。
新たに生まれた感情「シンパイ」に扮した多部は、「強烈なキャラクターで、スタッフからも共感して演じることができないかもと言われていたので、待ち望んでいる多くのファンの方に届けられるかシンパイでした」と素直な感情を吐露。それでも、完成した作品を観賞し「誰でも感じたことのある感情、経験したことのある出来事など、どの世代にもグッとくるシーンがたくさんあった」と安どの笑みを浮かべた。
全米をはじめ既に世界90の国と地域で公開されており、アニメーション映画史上最速で興行収入10億ドル(約1600億円)を突破する大ヒットを記録。大竹は「ヨロコビのためにカナシミやシンパイの感情があると思う。素晴らしい映画なので、皆さんの心がヨロコビでいっぱいになることを願っています」とアピール。多部も、「全部に共感できます。特にライリーの両親の感情の目線は、共感しかありませんでした。最後まで見逃さないでください」と呼びかけた。
『インサイド・ヘッド2』は、8月1日(木)から全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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