マーベル・スタジオ創設者、コミコンに新たなユニバースを持ち込む

Ekos Comic-Con Scanner
サンディエゴ・コミコンでエコスがクローズアップされる 写真:MYTHOS STUDIOS
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デヴィッド・メイゼルのロサンゼルスのオフィスに入ると、まず目に飛び込んでくるのは、世界で最も有名なスーパーヒーローの1人であるアイアンマンの像。

その上の壁には、毛むくじゃらの顔をしたキャラクター、グレルのイラストが掛かっている。このヒーローはあまり知られていないが、今週のサンディエゴ・コミコンで注目を浴びる予定だ。

アイアンマンは、メイゼルがマーベル・スタジオの初代会長として、アイアンマン、キャプテン・アメリカソーといったキャラクターが共通の映画の世界に共存するというアイデアを持っていた過去を表している。

一方、グレルだけでなく、何百ものキャラクターが登場する「エコス(Ekos)」と呼ばれるシネマティック・ユニバースを計画している。

アイアンマンが2007年のサンディエゴ・コミコンでマーベル・スタジオの最初の映画のパネルで話題を呼んだように、メイゼルはコミコンでエコスの盛り上げを図っている。このユニバースは、故マイケル・ターナーのアートとジェフ・ジョーンズの創作にインスパイアされている。

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ミトス・スタジオとアスペン・コミックス(彼が出資している)は、コミコンを「エコス Vol.1」の発表の場として活用する。これは約128ページのグラフィックノベルで、新しいユニバースの基礎を築き、最終的には映画やテレビに展開する予定。このグラフィックノベルは、9月10日にキックスターターでのプロジェクトとして開始され、11月に書籍として発売される予定。

グレルはこのユニバースの重要なキャラクターであり、コミコンの来場者が入場するために使用する250以上のアクセスポータルにキャラクターのアートが飾られる。これは、コミコンで最も注目される場所の一つで、メイゼルは、コミコンがキャラクターの認知度向上にどれほど役立つかを理解している。

「アイアンマンを最初の映画として発表したとき、多くの人はそれがスーパーヒーローではなくトライアスロンだと思っていました。また、ハリウッドの多くの人々は、ニュー・ラインで何年も開発中で結局実現しなかったことを知っていました」と、2005年にアイアンマンを発表した際の疑念についてメイゼルは語った。これは、2007年のコミコンでアイアンマンが成功を収める2年前のこと。

多くの人々がマーベル以降にシェアード・ユニバースの立ち上げを試みたものの、失敗したことを認識しているが、自身のマーベルでの実績を踏まえ、オープンな心でエコスを見守ってほしいとメイゼルは考えている。

「エコス Vol.1」は、2003年にグレルを紹介したターナーとジョーンズの作品に影響されている。ターナーは2008年に亡くなり、『Fathom』や『Soulfire』などのタイトルを作りましたが、そのキャラクターたちはコミック内では交わることはなかった。しかし、エコスではこれらのキャラクターが相互作用する。メイゼルは物語のアイデアを考案したが、現時点では詳細は伏せられている。彼はこの物語を「アバターとスパイダーバースが融合したもの」と表現し、地球の驚異を探求することになると述べている。

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「新鮮な物語です」とメイゼルは語り、読者は事前知識がなくても楽しめると話している。「しかし、マイケル・ターナーのアートと創作にインスパイアされています」

また、グレルの能力についても独自の要素を予告している。2003年に登場した際、ターナーやジョーンズの元々の作品ではその能力は明確にされていなかった。

「明らかではない能力です。彼は強いように見えますし、翼も持っています。しかし、現代の世界に適したタイムリーな要素に気づき、人々を驚かせると思います」

ミトスとアスペンはコミコンで最大級のブースを持ち、土曜日の午後1時にRoom 4でパネルも開催し、今後の展開を紹介される予定。

MICHAEL TURNER/MARVEL

ミトス・スタジオ(MYTHOS STUDIOS)

メイゼルは、成功するメディアフランチャイズを立ち上げるのがますます難しくなっていることを認めており、そのため最適なアプローチを見つけるために時間をかけてきた。彼が考える答えは、アニメーションにあると確信する。スパイダーバース映画や『インサイド・ヘッド2』、『怪盗グルーのミニオン超変身』などのプロジェクトが夏映画の興行を救っているように、アニメーションは再び注目されている。

「アイアンマンを作ったときも難しかったが、その時はストリーミングサービスとの競争もなかったし、マーベルとの競争もなかったし、ソーシャルメディアやショートフォームコンテンツもそれほど多くはなかった」

「現在はハードルが高い。だからこそ、これを理解するために忍耐が必要だった」

ミトス・スタジオ(MYTHOS STUDIOS)

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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