永瀬正敏、27年越しの『箱男』公開に向け期待高める「やっとです。凄く楽しみ」

永瀬正敏(左)石井岳龍監督(右)
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石井岳龍監督、永瀬正敏が主演した2001年公開の映画『ELECTRIC DRAGON 80000V』の特別上映が18日、東京・渋谷のユーロスペースで行われ、2人がトークショーに出席した。

2人が組んだ最新作『箱男』の公開(23日)を記念したイベント。『箱男』は1997年にクランクイン直前で撮影が頓挫したため、本作が初めてのタッグ作品となった。電気に感応するペット探偵の竜眠寺盛尊(浅野忠信)と、怪電波を成敗する雷電仏像(永瀬)の壮絶なバトルを描く。

永瀬正敏

永瀬は顔半分を仏像の仮面で覆っている設定のため、「最初は(メイクに)4時間くらいかかっていて、最後は半分くらいになりましたが、固形物は口にできないし飲み物もストローを通して。たまらない撮影でした」と苦笑。『箱男』でも段ボールをかぶった状態での浅野との格闘シーンがあり、「経験値があったので、浅野くんより大丈夫でした」と胸を張った。

石井監督は、「『ELECTRIC DRAGON 80000V』は僕にとって愛すべき映画だけれど、実はイントロダクションで続編を作るつもりでいる」と告白。「既にプロットはでき上がっている。永瀬さんの役は全身仏像から始まって、だんだん人間になっていきます」と明かすと、永瀬も「お任せください」と応じた。

石井岳龍監督

2人は『箱男』が7本目のタッグとなり、石井監督は「1本も同じような役がなくて、かなり密な仕事をしている。人間性と超越性を具現化してくれるというか、とんでもないイメージを着地させて観客に届けてくれる。絶大な信頼があって、それに甘えているのかもしれません」と絶賛。永瀬も、「毎回、リミッターを外さないと監督の世界に追いつけない。それが楽しく、いい経験をさせてもらっています」と感謝した。

27年ぶりに実現させた『箱男』の公開が迫り、「27年たって、ようやくスタート地点に立てた気がしている。集大成でもあるし、見ていただかないと私にとっては完成ではない」とアピールした石井監督。永瀬は、「やっぱり『箱男』っすね。やっとです。凄く楽しみですし、何度もいろいろな所で舞台挨拶をやりたい」と期待に胸を膨らませた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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