ゴジラ最新作は「ゴジラ-1.0」、山崎貴監督「最恐のゴジラを体感して」

世界的な人気を誇る怪獣ゴジラの、日本映画としては7年ぶりとなる最新作のタイトルが「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」に決定。併せて第1弾ポスターが公開され、ゴジラの雄姿の一端が披露された。

2024年に控えるゴジラ生誕70周年を記念して製作。日本での実写版としては30本目という節目で、令和で最初のゴジラとなるが舞台設定は第1作が公開された1954年よりさかのぼる第2次世界大戦直後。ポスターには「戦後、日本。無(ゼロ)から負(マイナス)へ。」のキャッチコピーが添えられ、脚本・VFXも兼ねる山崎貴監督は「何もかもを失った戦後の日本。そこに追い打ちをかけるような、かつてない絶望を与える存在感を描く意味を込めた」とタイトルの意図を説明する。

ポスターのゴジラは顔と背ビレの一部が見ている程度だが、いかにも凶暴そうな表情。今月14日から全国の映画館で上映される特報では、焼け野原になった東京・銀座の様子が映し出され、ゴジラに踏みつぶされそうになり逃げ惑う人々の姿が描かれている。山崎監督が「恐怖そのものが歩いてくるかのように見えるゴジラの姿と、絶望に絶望を塗り重ねるような設定をスタッフとともに作り上げてきた。僕が今まで作ってきた映画の集大成になっている」と語るように、ゴジラは核実験によって生まれたという第1作のコンセプトを踏襲し絶対悪として登場することになりそうだ。

山崎監督は、05年「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の冒頭でゴジラを登場させ、西武園ゆうえんち(埼玉県所沢市)のアトラクション「ゴジラ・ザ・ライド」の映像監督を務めるなど、ゴジラ愛にあふれていることで知られる。初めてゴジラ映画を手掛け、「劇場で見るのではなく、体感するにふさわしい作品になったと思います。ぜひ最恐のゴジラを最高の環境で体感していただきたい」と自信たっぷりに語っている。

公開は第1作が公開された日と同じ11月3日。約1カ月後の12月1日には、北米で公開されることも発表された。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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