ブラッド・ピットとジョージ・クルーニー『ウルフズ』ワールドプレミアでヴェネツィア映画祭を熱狂の渦に巻き込む

リドは『ウルフズ』の熱狂に包まれている。

ブラッド・ピットとジョージ・クルーニーというベテランA級スターのスターパワーのもと、アップルとソニーが共同製作したジョン・ワッツ監督作品は、日曜日の夜遅くリド島で開催されたヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映された。予想通り、パラッツォ・デル・シネマの外には大勢のファンとメディアが詰めかけ、上映に先駆けて登場した2人に熱狂した。そして最後のフレームがスクリーンに映し出され、クレジットが流れると、5分近くのスタンディングオベーションが起きた。

本作品にてピットとクルーニーは偶然同じ仕事をすることになったフィクサー役で出演している。この映画には、エイミー・ライアン、オースティン・エイブラムス、ポワーナ・ジャガナタン、リチャード・カインド、ズラトコ・ブリッチらも出演。 ワッツとダイアン・マクグニグルは、クルーニー、ピット、グラント・ヘスロフ、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナーとともにプロデュースを担当。マイケル・ビーグがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。

先月、アップル社で『ウルフズ』の続編が製作中であることが確認されたばかりだ。この映画は、9月20日にソニーから限定劇場公開され、その後9月27日にApple TV+で世界公開される。

ハリウッドで最も愛されている2人の映画スターがヴェネツィアに登場したことは、映画祭のテーマ“映画スターの復活”を強調するものだった。先頭を走ったのはピットとクルーニー。その他の象徴的な作品を下記に連ねる。レディー・ガガとホアキン・フェニックスは、トッド・フィリップス監督の『ジョーカー: フォリ・ア・ドゥ』でDCの悪役としてベニスに戻ってくる。ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアは、ペドロ・アルモドバルの英語監督デビュー作『The Room Next Door』で運河に戻ってくる。

ダニエル・クレイグは、ルカ・グァダニーノ監督の『クィア』でレズリー・マンヴィルとドリュー・スターキーと共演。ニコール・キッドマンは、映画監督ハリナ・レインの『ベイビーガール』でハリス・ディッキンソンとアントニオ・バンデラスと共演。ケイト・ブランシェットは、アルフォンソ・キュアロンの新シリーズ『ディスクレーマー 夏の沈黙』に出演し、ケヴィン・クライン、サシャ・バロン・コーエンと共演。

ティム・バートン監督による裏社会への復帰作『ビートルジュース2』は、マイケル・キートン、ジェナ・オルテガ、ウィノナ・ライダー、ウィレム・デフォー、キャサリン・オハラ、イタリアの伝説的女優モニカ・ベルッチら豪華キャストで映画祭オープニングを飾った。他にもいくつか： ブラディ・コーベット監督の『The Brutalist』にはエイドリアン・ブロディ、フェリシティ・ジョーンズ、ジョー・アルウィン、ジャスティン・カーゼル監督の『ザ・オーダー』にはニコラス・ホルト、ジュード・ロウ、タイ・シェリダンなどが出演。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳／山中 彩果