Amazonはオリジナル映画事業を強化 ― 女性と若年層に向けた注力も図る

Amazon Targeting Younger and Female Audiences for Films, Says Exec
『アイデア・オブ・ユー 大人の愛が叶うまで』 写真:Prime Video
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Amazon MGM Studiosはオリジナル映画事業を強化を図っている。

同スタジオは、アレクサンダー・ルドウィグとジェシカ・フランシス・デュークスが主演するオリジナルシリーズ『Earth Abide(原題)』を、カンヌで開催されるMIPCOMに、ほぼ全ての注力を注いでいる。

『Earth Abide』は、ジョージ・R・スチュワートの1949年の小説を原作とした文明崩壊後の物語で、スタジオの世界配信と買収部門を率いるクリス・オッティンガー氏は、このシリーズについて「今という非常に奇妙な時代における感覚が強く反映されている」と語っている。

オッティンガー氏は、MIPCOMで配信開始を迎えるスタジオの作品や映画のラインナップについて、米ハリウッドリポーターの取材に応じた。その中には、『ハンドメイズ・テイル』最終シーズンや『ザ・コンサルタント 2/The Accountant 2(原題)』、『シンプル・フェイバー』の続編などがあった。

Amazonチームが最近気づいたのは、オリジナル作品が劇場公開された映画と同じくらい、テレビ放送でも成功しているということだった。オッティンガー氏は、2021年の映画『トゥモロー・ウォー』(クリス・プラット主演)を例に挙げ、3年後もスタジオを驚かせるほどの成功を収めたと述べた。

「これらの映画は古いもので、劇場公開もされていませんでしたが、それでも大作映画と同じようなパフォーマンスを見せたのです。この経験を通じて、私たちは映画事業に本格的に注力すべきだと考えました」

「私たちには素晴らしい映画ラインナップがあります。映画部門を率いるのは優れた経営者であるコートニー・ヴァレンティです。私たちは、劇場公開後すぐにストリーミングに移行するという興味深いハイブリッドモデルを持っています」とオッティンガー氏はTHRに語ってくれた。

Amazonのオリジナル映画事業は勢いを増しており、スタジオはすでに2025年の映画ラインナップをMIPCOM市場に投入している。

「データは非常に明確です。私たちはこれが放送局にとっても、私たちのサービスにとっても非常に効果的だと分かっているため、優先的に扱っています。そして、本格的に取り組みました。それは大きなイニシアチブであり、私たちは大企業なので、意思決定には多くの議論が伴います」

Amazonがサービスデータ分析に基づいて、どのような視聴者層に注力しているのかについて問われたオッティンガー氏は、「若年層と女性視聴者です」と述べた。

アン・ハサウェイとニコラス・ガリツィン主演の『アイデア・オブ・ユー 大人の愛が叶うまで』が3月(日本では5月)に配信され、女性視聴者と女性主導の物語が大きな可能性を示したとして、この分野の開発を進めているという。

また、若年層に関しては、「若い視聴者は最も捉えにくい層です」と考えている。

「彼らがTikTokやYouTubeに多くの時間を費やしていることは分かっています。どうやって彼らを私たちのサービスに引き込むのか?私たちは、若い視聴者にとって本当に関連性のあるプログラムを制作するために、真剣に取り組んでいます。これにより、どこか海外の市場でそのコンテンツが受け入れられる場所が見つかるでしょう」

さらにAmazonは、ローカルオリジナル作品にも注力しており、年間約120本のローカルシリーズや映画を全世界で制作している。

「これらの番組は、私たちのサービスで非常に良いパフォーマンスを見せており、各国に特化してターゲットされています」

「私たちの配信戦略を広げる過程で重要なのは、クライアントの意見をしっかり聞くことです。そして、彼らに『何を求めているのか教えてください、それが実現可能かどうか見極めます』と言います。私たちは多くのクライアントの意見を聞いていますが、よく耳にするのが『ローカルオリジナル』です」

「そのため、現在ローカルオリジナルコンテンツを市場に投入することに大きく力を入れています。内部でもこの分野で多くの取り組みを進めています」

※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら

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