【F1カタールGP金曜日】スポーツエンターテインメント戦略:テニスからF1まで
2024年F1カタールGP金曜日のロサイル・インターナショナル・サーキットでは、テニス界の大スターであるノバク・ジョコビッチがF1ドライバーのピエール・ガスリーとの面会のため、報道陣の前を歩く姿が興奮を呼んだ。これは、カタール航空の大規模発表とF1への新規投資発表が重なったイベントだった。
ジョコビッチ、カタール航空のグローバルブランドアンバサダーに就任
カタール航空は正式にノバク・ジョコビッチをグローバルブランドアンバサダー兼ウェルネスアドバイザーとして起用した。
このパートナーシップはカタールグランプリで披露された。イベントのタイトルスポンサーでありアルピーヌF1チームの企業スポンサーでもあるカタール航空は、グローバルな注目を活用して新アンバサダーを紹介した。
この提携はジョコビッチをウェルネスアドバイザーとして位置づけ、総合的なウェルビーイングを推進。パートナーシップは主要テニストーナメントでのユニークな取り組みを約束し、乗客やパートナーに特別なホスピタリティを提供する。
この協力の重要な側面は、1993年に設立されたATP 500トーナメント、カタール・エクソンモービル・オープンの強化だ。ジョコビッチの関与により、大会の権威が高まり、トップ選手を惹きつけ、国際的な観客を拡大することが期待されている。
カタールのF1における影響力拡大
ジョコビッチのパートナーシップが注目を集める中、カタールによる別の発表が世界のモータースポーツの注目を集めた。同日、カタールの政府系ファンド(QIA)は、アウディ所有のF1チーム、ザウバーの30%株式取得を発表した。
AUDI AGのCEOであるゲルノート・デルナーは公式発表と記者会見のためにドイツからドーハに渡航。この動きは、2009年からQIAが主要株主となっているフォルクスワーゲン・グループとカタールの長年の関係を強化するものだ。
しかし、アウディのF1プロジェクトは課題に直面している。アンドレアス・ザイドルやオリバー・ホフマンなど主要人物の離脱により、チームの方向性に疑問が投げかけられているのだ。それでも、ザウバーのアウディへのリブランディングは2026年に予定通り進行中だ。それまでチームはザウバーの名で、ニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレートの新ドライバーラインナップで競争する。
カタールのスポーツレガシー強化
ジョコビッチとF1への投資は、カタールをグローバルなスポーツ・エンターテインメントのハブとして位置づける広範な戦略を反映している。これらの大規模投資が望ましい経済的リターンを生むかは不確実だ。現在のピーク評価額でのF1チーム取得と、スポーツの成功の予測不可能な性質は、カタールの管理を超えた課題を提示する。しかし、グローバルな注目を集める有名人や主要ブランドへの大規模投資を行うカタールの能力と意欲は明らかだろう。
カタールGP金曜日のスプリント予選結果
マクラーレンは期待通りのパフォーマンスを披露し、ランド・ノリスがスプリントレースのポールポジション、チームメイトのオスカー・ピアストリが3番手を獲得。メルセデスのジョージ・ラッセルが2番手に食い込み、2台のマクラーレンの間に割って入った。ラスベガスグランプリでの勝利の勢いそのままに、ラッセルは再び強力なパフォーマンスを見せた。
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