『DUNE』前日譚ドラマ『デューン 預言』シーズン1最終話でシリーズのルーツに戻る展開
[本記事は、『デューン 預言』最終話のネタバレを含みます。]
『デューン 預言』シーズン1最終話では、砂漠の惑星アラキスが本格的に描かれた。全6話を通じて、アラキスは何度も言及されてきたが、その姿が完全に明かされることはなかった。しかし、最終話の最後のシーンでその全貌がついに明らかとなった。
先日行われた記者会見で、『デューン 預言』のショーランナー、アリソン・シャプカーは次のように語った。
「シーズンを通して、アラキスは遠くから影響力を発揮していました。スパイスによる貿易・経済的な影響や、幻覚や悪夢といった心理的な側面、さらにはデズモンドの過去のイメージが徐々に全員の意識に染み込む形で描かれていました。それが今、アラキスへ実際に足を踏み入れるという決断に至ったのです。この『デューン』の空間に、ようやく物理的に関わる時が来ました」
またシャプカーは、これまでのシーズンでアラキスを「距離を置いた存在」として描いてきたことに触れ、今後は「実際にその地に足を踏み入れることで、新たな物語が紡がれる」と期待を語った。
物語の中心人物であるデズモンド・ハート(トラヴィス・フィメル)は、帝国に忠誠を誓う人物で、ベネ・ゲセリットの宿敵である。シーズン1では、デズモンドがサンドワームに丸呑みされながらも生還し、その経験を経て新たな能力を得た過去が描かれた。そして、ヴァルヤ・ハルコネン(エミリー・ワトソン)がアラキスに降り立ち、デズモンドのルーツを探る旅に出ている。
シャプカーは「ヴァルヤがアラキスに戻ったという事実は非常に重要です」「デズモンドが『アラキス出身で、サンドワームに飲み込まれながらも生還し、全滅した連隊の中でただ一人生き残った』という物語を持って現れた、その起点に彼女が戻ったのです。彼女がそこで何を見つけるのか、とても興味深い展開になると思います」と語った。
ティモシー・シャラメ主演 映画版『DUNE』
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しかし、デズモンドはヴァルヤの宿敵であるだけでなく、彼女の甥でもある。最終話直前のエピソードで、デズモンドがアトレイデス家の人物とヴァルヤの妹トゥーラ(オリヴィア・ウィリアムズ)との恋愛関係から生まれたことが明らかとなった。ドィニ・ヴィルヌーヴ監督の映画『DUNE/デューン 砂の惑星』で描かれるティモシー・シャラメ演じるポール・アトレイデスの物語では、アトレイデス家とハルコネン家は宿敵関係にあるが、実はポールもハルコネン家の血を半分引いている。
では、デズモンドはポールの時代より1万年も前の「選ばれし者」なのだろうか?その答えを見つけようとしているのがヴァルヤである。
シーズン2では、アラキスの伝承に深く迫るだけでなく、ヴァルヤの姉妹たちの間で勃発しつつある内戦や、皇帝の暗殺が引き起こす余波も描かれる可能性がある。
これらの展開がどのように描かれるかは、制作が決まった『デューン 預言』シーズン2に期待したい。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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