2024年の国際映画祭振り返り、シャー・ルク・カーンがロカルノを盛り上げ、カンヌでは女性が大活躍
米THR が、過去 1 年間の国際フェスティバル サーキットにおける良い点、悪い点、話題になった点を振り返った。
カンヌ映画祭では、女性のパワーが際立った。ショーン・ベイカー監督の『ANORA アノーラ』がパルムドールを受賞し、トランスジェンダーの犯罪ミュージカル『Emilia Pérez(原題)』やデミ・ムーア主演のホラー『The Substance(原題)』が注目を集めた。
チェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭は、ヴィゴ・モーテンセンやクライヴ・オーウェンなどのスター来場と、実験的な作品ラインナップで夏の映画の祭典としての地位を確立した。
スイスのロカルノ映画祭では、ボリウッドのスター、シャー・ルク・カーンが生涯功労賞を受賞。カーンのファンは、「愛している」と叫び、歓声を上げ、写真を撮り、スターに万雷の拍手喝采を送った。シャー・ルク・カーンはジョークで観客を楽しませ、逸話を披露し、魅力を披露した。その結果、夜遅くまで町の中心部では人々が彼の名前を呼ぶ声が止まなかった。また、リトアニアの作品が健闘し、サウレ・ブリュバイテの『TOXIC(原題)』が最優秀作品賞を獲得した。
ベネチア映画祭では、ペドロ・アルモドバル監督の英語長編デビュー作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』が金獅子賞を受賞。一方で、ハリウッドスターたちのインタビュー拒否が物議を醸した。
ポーランドのカメライメージでは、創設者マレク・ジドヴィッチの女性映画撮影監督に関する物議を醸す発言が波紋を呼び、著名ゲストの出席取り消しにつながった。
サウジアラビアのレッド・シー映画祭では、スパイク・リー、マイケル・ダグラス、ウィル・スミスなど、多くのハリウッドスターが参加し、国際的な存在感を示した。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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