ワーウィック・デイヴィス、BAFTA最高栄誉「フェローシップ賞」を受賞へハリポタ&スター・ウォーズ出演の名優が業界への貢献を称えられる

Warwick Davis
俳優ワーウィック・デイヴィス MICHAEL TRAN/AFP via Getty Images
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イギリスを代表する俳優であるワーウィック・デイヴィス氏が、2025年2月16日に開催されるEE BAFTAフィルム・アワードにおいて、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)最高栄誉である「フェローシップ賞」を受賞することが発表された。
映画業界の多様性を象徴する受賞となるだろう。


BAFTAフェローシップ賞とは?

イギリスのアカデミー賞とも呼ばれる英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)のBAFTAフェローシップ賞は、映画、ゲーム、テレビの分野で「傑出した、並外れた貢献」をした人物に贈られる、BAFTAの最も権威ある賞である。これまで、アルフレッド・ヒッチコック、スティーブン・スピルバーグ、ジュディ・デンチ、マーティン・スコセッシといった名だたる人物が受賞してきた。

BAFTA会長のサラ・パット氏は次のようにコメントしている。
「ワーウィック・デイヴィス氏は、その才能と情熱、そして何十年にもわたり観客を魅了してきたストーリーテリングの技術で世界中の人々から尊敬を集めています。我々は、彼の並外れた業績を祝うことを心から誇りに思います。」

ワーウィック・デイヴィスのキャリアと功績

イギリス・サリー州出身のデイヴィス氏は、生まれつきの希少疾患「脊椎骨端異形成症」を抱えながらも、映画業界でその存在感を示し続けてきた。彼の代表的な出演作には、以下が挙げられる。

  • 『スター・ウォーズ』シリーズ
    『ジェダイの帰還』(1983年)でイウォーク族のウィケット役に抜擢され、以降『スカイウォーカーの夜明け』(2019年)までシリーズに登場。
  • ハリー・ポッター』シリーズ
    魔法学校の教授フィリウス・フリットウィック役をはじめ複数のキャラクターを演じる。
  • 『ウィロー』(1988年)
    ロン・ハワード監督によるファンタジー作品で主役を務める。
  • 『人生短し・・・ 』(2011年-2013年)
    リッキー・ジャーヴェイスとスティーブン・マーチャントが制作した英国のコメディシリーズ。

さらに、彼は映画業界における多様性を推進する活動でも知られる。
デイヴィス氏は、身長5フィート(約152cm)未満や7フィート(約213cm)以上の俳優を専門に扱うエージェンシー「ウィロー・マネージメント」を設立。
さらに、小人症の人々やその家族を支援する慈善団体「リトル・ピープル・UK」を共同設立した。また、身長の低い俳優を支援する「リデュースド・ハイト・シアター・カンパニー」も運営している。

映画『イウォーク・アドベンチャー』 TCD/PROD.DB / ALAMY STOCK PHOTO
映画『イウォーク・アドベンチャー』 TCD/PROD.DB / ALAMY STOCK PHOTO

デイヴィス氏の受賞コメント

受賞の知らせを受けたデイヴィス氏は、次のように述べた。
「フェローシップ賞は、BAFTAが掲げる包括性、創造性、そして協力の精神を体現するものです。この賞は、私がこれまで関わってきた作品の集大成であると同時に、私と共に歩んでくれた人々、そしてその旅路を支えてくれた観客の皆さまのおかげです。」

また、こう続けた。
「このフェローシップ賞を、全ての小人症の方々、そして何らかの違いを抱える人々に捧げます。我々の個性こそが最大の強みであることを思い出していただければ幸いです。そして、映画製作において表舞台に立たない衣装デザイナー、メイクアーティスト、撮影クルーの皆さんにも感謝を捧げたいと思います。」


ワーウィック・デイヴィス氏の功績とBAFTAフェローシップ受賞は、映画業界における多様性と包括性を象徴する出来事である。彼のこれまでの活躍と、業界への貢献に心から敬意を表したい。

※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら

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